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櫛部静二監督のどん底からの復活、そのきっかけとなった言葉

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今回のゲストは、
現役時代は早稲田大学、
エスビー食品などでトップランナーとして活躍。
現在は、城西大学男子駅伝部で監督を務めていらっしゃる
櫛部静二さんです。
 





今回は、櫛部静二監督の『相棒』=「こだわりの用具」に迫りたいと思います!
 
−この時計のようなモノはなんでしょうか



現在の城西大学監督としての相棒ですね。
二の腕につけるんですけど、光のセンサーがあって、
非常に正確な心拍数を確認することができるんです。
携帯やiPadと連動して、タイムリーに見ながら走ることができます。
装着も簡単で走っていても気にならないですし。
選手が装着して使います。

 
  
−どんな風に使うんですか?
例えは、若い学生であれば、
1分間に185位が上限なんです。
それが180位になってくると、あと5しか余裕がないので、
それ以上の継続時間は難しくなってくるんです。
ですから、回復をさせてリスタートさせることができます。
ポラールというフィンランドの会社が作ってるものですね。
  
 

−もう一つは?

ランナーは怪我が多いです。
一般ランナーも継続期間が長い方ほど、
怪我をしたことがあると思います。
関節が特に痛くなるんですが、
怪我をすると練習を中断せざるを得ないので、それを改善できないかと。
たまたま、薬学部のコラーゲンの研究されてる先生と立ち話をして、
「僕が研究してるコラーゲンペプチドを飲んでみる?」と。
年を取ると、ふくらはぎに筋膜炎を起こすんですが、
それが無くなりました。
今まではコラーゲンペプチドって
飲んでも効果は無いと言われていたんですが、
科学が進歩して、吸収されることが分かってきました。
それをランナーに応用してもらっています。

 
 
 

−リクエスト曲は?

坂本龍一さんの「ラストエンペラーのテーマ」です。

単純に坂本龍一さんのファンなんです。
「戦場のメリークリスマス」もそうなんですけど、
家でも移動中でも静かな曲を聴いているんですが、
その中でもこのラストエンペラーは、
壮大なイメージをさせてくれる曲ですし、
選手時代からプライドを持って競技をするという、
この曲は何かまさにそう思わせてくれる曲ですね。


そんな櫛部静二監督に、金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!
『金子の深堀り!』

 
-今年の箱根駅伝のタイム、超高速レースでしたが、
やはりあれは厚底シューズの効果ですか?

そうですね、間違いなく発揮していますね。
城西大学では、100%とは言わないんですけど、
70~ 80%位ですかね。
これだけ長い陸上競技の歴史の中で、
シェアが一社に偏ったのは史上初めてだそうです。
  
 
 
-櫛部監督は履かれました?
古いモデルの方は履きましたが、「これは!」って感じでしたね。
その先は言えませんが、
ドクター中松さんも嫉妬しちゃうんじゃないかと(笑) 
 
  
-一時期、駅伝が日本のマラソンをダメにしている、
という論があったじゃないですか、それについてはどう思いますか?

本来、オリンピックで、しかも花形のマラソンが
1番注目されるべきなんですが、
箱根駅伝の注目度が異常な程になってるので、
それが選手をちょっと違う方向に導いているのかなと思います。
あと、箱根駅伝は学生だけのものなので、
終わった後に燃え尽きてしまう学生もいるのかなと。
オリンピックや国際大会への道筋をつけるのは必要かなと思いますね。
  
  
-MGCは大成功でしたよね?
MGCができてマラソンが注目されたのはいいことなんですが、
皆さん、長距離走はマラソンだと思っていると思うんです、
でも、5000メートルからマラソンまで色んな種目があって、
猫も杓子もマラソンて、みんながマラソンに向いてることが
長い目で見ると問題になってくると思うんです。
特に東京オリンピックが終わった後、
マラソン選手たちが引退するわけです。
若い子たちの5000メートル、10,000メートルの選手を育てないと。
世界を見ても、その子たちがどんどん距離を伸ばして
マラソンにたどり着く傾向なので、
陸上競技の長距離の本質をちゃんと見て行かないとダメかもしれませんね。
 
 
 


そんなが櫛部静二監督が今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
『因果応報』

箱根駅伝の失敗によって、
自分自身が思い通りに走れない時代があって。
それが20代後半、27~28歳位ですかね。
何か自分を変えなきゃいけないって言う思いがあって、
知人の紹介で早稲田の心理学の先生に相談したことがあったんです。
小杉正太郎先生のカウンセリングを受けて、
すごく結果を気にしてる自分がいると、先生分かったんでしょうね。
その時に、先生から「因果応報」って知ってるかと。
良くも悪くも結果には原因があるんだよって言われたんです。
結果を変えるためには、やり方を変えないとダメなんじゃないかと思って、
その時の環境を飛び出して、ケニアとかエチオピアに行って、
生活環境変えようと、自分の中でやりたいことが芽生えていったんです。
そこからまた昔のように走れるようになりました。
大きく競技力も好転して、アジア大会とか世界クロスカントリーとか
日本代表として、強い選手と走る機会がどんどん増えていって、
日本チャンピオンにもなれました。
もしかすると、失敗があって、自分が上手く行かなかったから、
それをなんとか変えてやろうと思って、好転したのかなと。
僕はもうその失敗が今となってはプラスに働いたのかなと思っています。

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