今回のゲストは、
スラックラインの元女子世界ランキング1位で
プロスラックラインライダーの
福田恭巳選手です。
−今回は、2つのギアを持ってきていただきました。
1つは手首につけるリストバンドですよね?

スラックラインの上で技をするときに、スラックラインに
足首をかけて引っ掛けてはいポーズをとったりするんですけど、
その時にすごい脛が痛いので、
手首用のリストバンドを無理矢理引っ張って足首につけています。
−足用のサポーターじゃだめなんですか?
それでもいいんですけど、いかにもサポーターっていうのが
外に見えるってのが私は嫌で、見せる競技でもありますし、
もともとダンスをやってたっていうのもあって。
そんな中、ギボンスラックラインのリストバンドがあるよーと、
私の師匠が足首に引っ張って足につけていたので、
これはかっこいいと思って付けています。
このリストバンドのこの分厚さがラインから
足を守ってくれるのにちょうどよくて。
−手首のリストバンドをしない人は、どうやって足を守っている?
長い靴下を履いたり、
ふくらはぎとかにつける用のサポーターを
ちょっと下げて足首につけたりとかしていますね。
−もう一つのギアがスラックラインですね?
これは、25メートルの長さになります。
大会に出る時は、この長さで高さが150~160センチ位ところで、
端から端まで目一杯貼ってます。
−これどのくらいもつんでしょうか?
使う頻度にもよるんですけど、
両サイドはラチェットという機械にスラックラインを通して
張ってテンションをかけるんですけど、
そこの部分がほつれてきくるので、
そのほつれが大きくなる前に交換ですね。
切れる可能性がありますので。
そこは間安全管理という意味でも、
道具チェックしたりとかはしてますね。
−リクエスト曲は?
Pentatonixの「Sing 」です。
この曲は、アップテンポって楽しい、
テンションがどんどん上がっていくような感じの曲です。
ミュージックビデオも明るい感じで、
練習の前後だったり、大会前にいつも聞いていました。
そんな福田恭巳選手に、金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!
『金子の深堀り!』
-大会は、自分のスラックラインでやるものなんですか?
違います、大会側が用意したラインですね。
なので、張りの強さ、テンションも毎回全然違います。
その会場によっても違いますし、その日によっても違いますし。
テンションメーターで数字は同じ位のテンションになっているんですが、
選手が乗れば乗るほどどんどん変わります。
-トリック構成に約束ごと、これ入れなきゃいけないみたいなのはあるんですか?
基本的にはフリースタイルです。
競技時間がその大会で決まっていて、
大体1分半から2分程度の競技時間で、
その中の構成はもうフリーです。
自分がやりたいことをその時間内でやると。
-ぶっちゃけ儲かるんですか?。
全然儲からないです、これからと思います。
やっぱりまだまだマイナーなスポーツなので。
世界で一番賞金が高かった大会で100万円。
それも2年に1回行われるような世界大会で、
男女混合なので女子が勝ち取るっていうのは、厳しいかなと思います。
私は他にもバイトをしながら練習もして
普及活動もして、大会にも出てって言う生活にはなるんです。
-スラックラインの楽しさって?
今は、技が新しくできるようになるという時期は終わっていて、
大会とかパフォーマンスを人に見られていて、
人の気持ちを動かせると思うんです。
やっぱり見てても楽しいし、見せてるこっちも楽しいので、
それが魅力だとって思います。
-今年から「Jeep Real Games(ジープ リアル ゲームス ) 2020」アンバサダーに
就任されましたが、どんなことをするんですか?
ジープは、自動車のジープですが、
ざっくり言うと、リアクションスポーツを集めて
大会をやるというコンセプトですね。
新手のXgamesみたいな感じです。
私はアンバサダーとしてその大会をプロデュースする側で
参加させていただきます。
4月から大会やイベントをやる予定だったんですけど、
中止になってしまったので、
詳細が決まり次第、私のHPやSNSで発信していこうと思っています。
そんな福田恭巳選手が今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
『今できることをやる』
これは自分で考えました。
大学時代にドイツの大会に行って、
これから就職するかスラックラインやるか迷った時から
そういう風に思うようになりました。
保育士の資格を持ってるんですけど、
保育士はスラックラインを一通りやった後でもできるなって。
スラックラインで海外に行くのは、
やっぱり日本一になったから招待してもらえたと、
英語もしゃべれない中でも突っ走っていけるのは、
今この年齢でしかできないなぁって思ったので。
その時、来年も海外に行くために就職をしないで、
バイトでお金を貯めて続けようと。
今しかできないことをやろうっていうのは、
そこから常に何かを選択を迫られたときに考えます。