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アメリカの代理人にから学んだ大事な言葉とは?

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今回のゲストは、
世界最高峰のバスケットボールNBAと、
国際バスケットボール連盟FIBA公認の代理人、
鴨志田聡さんです。
 



今週は、選手の移籍について伺いました!

−選手を高く売るのも大事ですが、このチームに合う合わないを見るんですか?
むしろ、そこを重要視しています。
バスケに限らず、スポーツ選手の競技年数は短いので、
キャリア育成の為に試合に出て活躍できれば、
自ずと選手も上手くなりますので。
給料も大事ですが、いいチームで出続けることを
両輪として考えています。
 
 
−例えば、試合に出られないかもしれないけど給料が高い強豪チームと、
 試合には出れるけど給料も安い弱小チーム、決めるのは鴨志田さん?

選手です。
もちろん、それぞれのチームに行った場合の
メリット・デメリットを出して、
いい条件を整えて持ってくるのが我々代理人の仕事だと思います。
あくまで最終決断は選手ですね。
選手が決めたほうが後悔も無いと思いますので。
 
 

−千葉ジェッツの富樫選手が1億円になった。
 前年度はいくらだったんでしょう?

金額は言えないんですが、一気にジャンプアップした形になります。
チームがどう考えているかを伺って、
富樫選手は、身長167センチ。
高校生の平均身長より低いんです。
自分より低い選手が外国人選手を抜いて得点する。
これって見てて気持ちがいいですよね。
ミニバスケットをやっている子たちが見に来たりする、
その選手は、チームで活躍する以上にバリューを持っている。
それをチームにプレゼンして、複数年契約を結ぶ中で、
日本人初の大台は考えられませんか?と。
長い時間かけて交渉しました。
提案をしないと始まりませんので。
  
 
−実際にインパクトがありましたよね?
Bリーグにとってもチームにとってもインパクトは大きかったと思います。
1億円という数字を見て、バスケットを見始めた人もいると思いますし、
そうした収益など全ての面を含めて提案しました。
3か月、4か月シーズン中ずっとチームの人と交渉しましたね。
 
 
−難攻不落の壁を破る上で何が効いたんですか?
富樫選手の個人の能力が一番大きかったと思います
私の交渉力は、10%~5%程度です。
もともと持っている富樫選手の能力を確認した結果、
1億円に届いたと思います。 
 
 
−リクエスト曲は?

Chris Brownの「 Don’t Wake Me Upです。

富樫選手と、アメリカに3週間トレーニングに行った時に、
同じ部屋で寝起きを共にしててたんです。
お金もカツカツだったので。
その時に、彼のアラームがこれだったんです。
富樫選手は起きないんですよ(笑)
早く止めて!と。
いまもこの曲を聞くと、富樫選手がすぐに浮かびます。


そんな鴨志田聡さんに、金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!
『金子の深堀り!』

-いまのバスケットといえば、八村塁選手。
 日本のマスコミは持ち上げがちですが、
 実際、八村選手の名は、アメリカに轟いているんでうすか?

NBAの他のルーキーと同じなんですが、
八村選手は、いい活躍をしているので、
アメリカのマスコミでも取り上げられています。
 
 
-八村選手が入ったチームについては?

八村選手が入ったワシントン・ウィザーズは非常に弱いんです。
プレイタイムがたくさん貰えるのは、良かったです。
八村選手は、吸収力があるスポンジのような選手で、
ステップアップをどんどんしていきます。
まだまだNBAの水を吸い込んでいる状態です。
シーズンが終わる頃には、どんな選手になっているのか非常に楽しみです。
 
 
-ドラフト9位の評価を受けた八村選手でしたが、今現在上がっていますか

上がっていると思います。
5番目6番目まで来ていると思います。
これからプレイタイムが増えることによって、
まだまだ伸びると思います。
 
 
-2か月前の八村選手と今、なにが変わりました?
試合に入るときの目つきですね。
大きく変わったんじゃないかなと。
初めての試合、会場、ここがNBAだ…という感じだったと思うんです。
ビンタをされて目が覚めた状態だと思います。
自分が主張する段階に入ったと思います。
 
 
-日本人がNBAで活躍するためにどんなアドバイスをするんですか?
わがままになる。
NBAは才能が集まったチームですので、
一人の選手として何が出来るのか、長所は何か、
それをコートで表現出来る選手でないと
NBAのスカウトの目には止まらないので、
自己主張が出来る選手が必要だと思います。
 
 
-10年後、どんな代理人になっていたいですか?
選手と家族のような付き合いが出来る代理人を目指しています。
そうなれればいいなと思って今は活動しています。
日本ではまだ代理人の認知度が低いので、
少しずつ分かってもらうための活動も同時進行でしています。


そんな鴨志田聡さんが今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
『出会った人との繋がりを大切にする』

NBAの代理人の資格を取る前に、
アメリカの代理人会社にインターンとして
勉強に行ったことがありました。
その代理人の方の交渉の現場に同席させてもらったりして。
大事なのは、会った人、全ての人との繋がりを大切にする。
挨拶しかしなかったとしてもいつかまた会うことがある。
バスケ関係者じゃなくても、いつか助けてくれることがある。
自分が無いものを他人が持っていることがある。
繋がりを大切にしておけば、自分が困った時に、
あの人がいた…と。
その為にも、繋がりを常に持っていなさいと言われました。

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