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バスケの代理人・鴨志田聡さんが父親から言われた大切な言葉とは?

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今回のゲストは、
世界最高峰のバスケットボールNBAと、
国際バスケットボール連盟FIBA公認の代理人、
鴨志田聡(かもしだ・そう)さんです。

 


鴨志田聡さんのプロフィール】

鴨志田聡さんは、1975年生まれ、東京都狛江市の出身。
解説者やプロチーム運営スタッフとしての知識と経験を活かし、
2010年にFIBA公認代理人ライセンスを取得。
 日本のバスケットボールを知る代理人として、
外国人コーチ・選手の選定とチームヘの紹介、
さらに契約交渉・契約締結だけでなく、外国人の日本での生活をサポート。
日本人選手のオフシーズンのサポートも行っている。
2014年に日本人初のNBA公認代理人ライセンスを取得。
この年、富樫勇樹選手のNBAサマーリーグ出場をフルサポート。
 現在、日本人・外国人共に多数のクライアントを抱えている。


 



–バスケットボールの代理人に生まれて初めて会いました、
どうやってなるんですか?

試験に受かれば誰でもなれます。
年齢制限も無いですし、弁護士資格が必要とか、
そういったものもありません。
  
 
–テストはどんな内容なんですか?
全て英語になります。
選手の契約に関する部分で

ルールに抵触しないかどうかなど、そういった内容になりますね。
HPなどにルールは載っていますので、
それを勉強していれば、大丈夫と思います。
落とそうというテストではなく、
このくらいの知識は持っていてくださいね、という内容です。
 
 
–儲かるんですか?
NBA選手が自分のクライアントにいれば儲かります。
年俸が億単位になってきますので、
そこから代理人の費用を頂く形になります。
NBAでは決まっていまして、
選手の基本年俸の3~5%というルールがあります。
  
 
–3~5%ってちょっと少なくないですか?
ルーキーの選手ですと年俸が数億円ですが、
有名選手ですと年間で40億、50億、
さらに複数年契約が基本になりますので、
それの3~5%というと毎年大きな金額になります。
さらに代理人は何人もの選手を抱えていますので、
収入は増えていきます。
 
 
–NBAのドラフト上位にかかる選手、
金の卵は代理人の競争が激しいですよね?

私も、リクルートをして契約できた選手もいますし、
他の代理人と契約した選手もいますので、
どれだけ自分が選手の為に働けるか、
こちらからのプレゼンテーションが必要になってきます。
  
 
–Bリーグに外国人を連れてくる仕事もされていますが、
これはビジネスとして成り立ちますか?

成り立ちます。
各チーム、外国人選手2~3人と契約していますので、
そこに適切な外国人選手を売り込むことによって
契約が成り立ちます
いかにそのチームに合った外国人選手をマッチングさせるか、
全ては自分の能力次第になりますね。
 
  
–代理人になったという証はあるんですか?
NBAは、認定書があります。
NBAは、プリントしたところに
責任者のサインが入っているだけですね。
FIBAは、免許取サイズのライセンスカードですね。
両方とも受け取ってからタンスの奥に入れっぱなしで、
持ち出したのは今回が初めてです。
基本的には、チームとの信頼関係ですね。


 
 
−リクエスト曲は?  
ロビン・シックの「ブラード・ラインズ」
です。
毎年シーズンオフに日本人選手を海外、
主にアメリカにトレーニングにつれていくんですが、
車で練習場に行く時に
ラジオから流れていた曲です。
アメリカのラジオって、
その時、全米1位の曲を永遠とヘビーローテションするんです。
長期滞在した時に流れていたのがこの曲です。



そんな鴨志田聡さんに、金子がより突っ込んで聞いていくコーナー!
『金子の深堀り!』

−鴨志田さんが代理人を務めている千葉ジェッツの富樫勇樹選手、
 史上初の1億円プレーヤーとなりました、インパクトありましたか?
そうとう大きかったですね。
メディアもそうですけど、
選手たちがざわついたと自分は感じました。
嫉妬もあるでしょうし、
自分ももしかしたらそこに行けるんじゃないかと、
伸びしろを伸ばした方が大きかったと思います。

 
 
 
−プロ野球もJリーグも頭打ち、Bリーグはこれから上がりますか
まだまだ上がると思います。
これから先、若手のスターが、
富樫選手の1億円を踏み台にして、
2億円、3億円となってくれないと、
日本のバスケット、Bリーグの発展はないんじゃないかなと思います。
 
 
   
−ヨーロッパの選手のギャランティーってどうなんですか
トップリーグですと、数千万円から2億、3億まで届いています。
92年のバルセロナ・オリンピックで、
アメリカのドリームチームが各国のバスケに火を付けましたね。
ヨーロッパからNBAに行くのが通例になりましたので。
 
 
−東京オリンピックは、バスケットボールの命運がかかっていると思いますが、
 勝つのは簡単なことではないですよね?
簡単では無いですし、恐らく、現時点では、勝ち星一つ取れないと思います。
ただ、日本人選手でもポイント、ポイントで通用するところがありますので、

そのワンプレーずつを見ていただいて、興味を持って貰えれば、
自ずと将来的には勝てる日本チームが出来るんじゃないかと思います。
勝てなくても、爪痕を残す、
分かりやすいインパクトを残すことが大事だと思います。


そんな鴨志田聡さんが今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
『何事にも全力で取り組む』
 
自分の父親になります。
私が代理人を始める前に、
一般の会社、ホテルのウエイターとして就職したんです。
同じホテルで父親が料理人として働いていました。
右も左も分からなかったんですが、
「まず目の前にあることに全力で取り組めと。
 結果は後からついてくる。」と言われました。
それで、ウエイターですから料理の作り方など、色々覚えたんです。
いま代理人になって、日本人選手と一緒にアメリカについていきます。
あの時覚えた日本料理を作ってあげられる、
そうすると選手がストレスなくトレーニング出来る。
後からついてきたことが今になって分かりましたね。
人の目を見て話すとか、サービス業をしていたことが
交渉にも役立っているかもしれないですね。

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