12月23日のゲストは、NPO法人こだまの集い代表理事の室津瞳(むろつひとみ)さんでした

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【スタッフMの番組報告】

あれ?今年って秋ありましたっけ?というくらいに、酷暑からいきなり冬がやってきたような…
季節の急速な進みに身体が追い付かない年齢になっております(笑)
2024年もあと1週間。みなさま体調には気をつけて、最大9連休と言われる年末年始、ゆっくりお過ごしくださいね!(年末年始もお仕事という方、本当にお疲れさまです。お身体には気をつけてくださいね!)

さて、2024年もたくさんの素晴らしい活動をなさっている方々をゲストにお迎えしてきたNGO世界一周!ですが、今年最後のゲストは、NPO法人こだまの集いの代表理事・室津瞳さんでした。

右:NPO法人こだまの集い代表理事 室津瞳さん

今年お迎えしたゲストを振り返ってみると、子どもの貧困や、超高齢化の問題、この2つにからむテーマは本当に
すべての団体の方が口にしていたように思います。
そこで今回はそうした介護と育児をダブルでケアしている方「ダブルケアラー」の方々の支援をしている団体を
ご紹介しました。それが、NPO法人こだまの集いです。

代表理事の室津さんご自身もダブルケアラー経験者。看護師をしながら両親、育児、仕事をフルパワーでこなしていたんです。いまや子育てをする3人に1人は子育てと介護を抱える「ダブルケア」と言われます。
そこに多くの方は、仕事もあるので、つまりはトリプルの渦で多くの方が困っている時代なんです。

最近は「103万円の壁」ばかりがニュースでは取り上げられますが、すべては、経済的に苦しいご家庭での共働きや育児、介護の問題が潜んでいるわけで、目に見えにくい「壁」も政府にはきちんと向き合ってほしいな…と
室津さんのお話を聞いていて感じました。

日本だけでなく、おとなり韓国も少子高齢化の波が押し寄せ、ダブルケアの問題は深刻化しているそうです。

子どもたちが家族のケアをしている「ヤングケアラー」も社会問題ですが、仕事を第一線で任される現役世代の「ビジネスケアラー」の問題も深刻です。仕事も家族も大切なものだからこそ、苦渋の選択を迫られる場面がたくさんある、でもそこを誰かに相談したり、お願いしたら少し心や体が楽になりますよ、室津さんはリスナーに優しく呼びかけてくださいました。

室津さんがこだまの集いを設立した思いで、「ダブルケアに悩む人たちの通訳をしたかった…」という言葉がありました。とても印象的でした。
最後の砦で訪ねる役所で「●●課行ってー」「あ、それはこっちー」と、行政サービスはときに、悩める当事者には
つらいことを言います。私も親の介護経験者なので、それは身に沁みました。そこで心が折れる方が出ないように
当事者がのぞむこと、願いを代弁して行政との橋渡しをする、それが室津さんのやりたいことなんだと、よくわかりました。そして、それが、これから団塊ジュニア世代が高齢者になっていく時代ではとっても大切な役割であることも実感しました。

次回も室津さんにお話を伺います!ちょっと面白い人生の選択をするカードゲームも披露してくれますよ!
人生の岐路に立つとき、あなたならどっちを選ぶか、来週の放送もお楽しみに!2024年レギュラー放送ラストです!

NPO法人こだまの集いHP
https://www.kodamanotsudoi.com

≪番組から大晦日特番のお知らせ≫
12月31日夕方4時~5時半 ニッポン放送で「阿部亮のNGO世界一周!~科学的思考力で生き抜く10のヒント!~」というスペシャル番組を放送します!
ゲストに東京学芸大学教育学部准教授の小林晋平さんと信州大学工学部准教授のBossBさんです!
YouTubeやSNSでも大人気の物理学者の2人から、混沌とした現代社会を生き抜く明るいヒント満載の1時間半。
ぜひぜひ大晦日の夕方、お聴きください!!!