音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に７０年代・８０年代・９０年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第１８７回目のテーマは『おニャン子クラブ・オリコン１位曲』。

１９８５年にフジテレビで始まった夕方の生番組

『夕やけニャンニャン』に出演していたアイドルユニット、おニャン子クラブ。

やがてメンバーがソロデビューしていって、次々にオリコン１位を獲得。

結成４０周年ということで今回は、「オリコン１位に輝いた、おニャン子メンバーの曲」を特集しました。

まず１曲目は、河合その子さんで「涙の茉莉花LOVE」。

おニャン子メンバーの中で最初にソロデビューしたのが、河合その子さん。

彼女は、番組が始まったとき１９歳。高校はすでに卒業していて、

就職も決まっていたそうなんですが、１９８５年４月、

「夕やけニャンニャン」の番組内オーディションに出場して見事合格。

半年後の９月にソロデビューして、発売２週目でオリコン１位に輝きました。

現在は、この曲を作曲した後藤次利さんの奥様です。

２曲目は、新田恵利さんで「冬のオペラグラス」。

新田さんは「クラスに普通にいそうな可愛い子」をまさに体現していた方で

彼女が１位になったことが、おニャン子ブームを決定づけた気がします。

続けてお聴きいただいたのは、国生さゆりさんで「ノーブルレッドの瞬間」。

１９８６年２月発売のデビュー曲「バレンタイン・キッス」は、

岡田有希子さん、中森明菜さんの新曲とぶつかったこともあって、

あれだけヒットしたのに、オリコンでは意外にも２位止まりでした。

国生さんはそれがたいへん悔しかったそうで、

第２弾「夏を待てない」から、第３弾「ノーブルレッドの瞬間」、

第４弾「あの夏のバイク」と３曲連続でオリコン１位を獲得しています。

そして、４曲目は、うしろゆびさされ組で「バナナの涙」。

ユニット結成のきっかけは、人気アニメ『ハイスクール！奇面組』の

エンディングテーマ曲を、おニャン子のメンバーが歌うことになって、

この２人が選抜されました。

デビュー第２弾「バナナの涙」で、初のオリコン１位に輝きました。

彼女たちは、「うしろ髪ひかれ隊」や「ニャンギラス」など

「グループ内ユニット」の先駆けになりました。

５曲目は、渡辺美奈代さんで「TOO ADULT」。

渡辺美奈代さんは、おニャン子の中でも屈指の「正統派アイドル」でした。

１９８６年７月に「瞳に約束」でソロデビュー。

デビュー前に日本武道館でイベントを開催、満員にしたという人気ぶりで、

「デビューから５作連続でオリコン初登場１位」という記録を作りました。

この曲は「♪Ｂダッシュ〜　Ｂダッシュ〜」という謎のワードが印象的でした。

６曲目は、渡辺満里奈さんで「深呼吸して」。

こちらは可憐な可愛さで人気を集めた渡辺満里奈さんは、

１９８６年１０月に「深呼吸して」でデビュー。

１５歳と１１ヵ月でオリコン初登場１位に輝きました。（当時の最年少記録）

満里奈さんも１９８７年２月に日本武道館で初のソロイベントを開き、

やはり会場を満員にしています。

お別れの曲は、工藤静香さんで「禁断のテレパシー」でした。

「おニャン子最後のソロ１位曲」。

「夕やけニャンニャン」の最終回が放送された１９８７年８月３１日に発売。

これがソロデビュー曲なんですが、実は工藤さん、

おニャン子になる前に、すでにレコードデビューしていたんです。

１９８４年、「ミス・セブンティーンコンテスト」で特別賞を受賞し、

３人組の「セブンティーンクラブ」を結成してデビュー。

（のちに清原和博夫人となる、木村亜希さんもメンバー）

解散後、おニャン子のオーディションに合格してメンバーになり、

番組では三枚目の「ヤンキーキャラ」で人気を集めました。

ソロになってからの活躍は、ご存じの通りです。

改めて、おニャン子って人材豊富だったんだなと思います。

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