古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

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2025.09.28

2025年9月28日放送『実はこの人にも書いていたレア松本隆×筒美京平作品』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第176回目のテーマは『実はこの人にも書いていたレア松本隆×筒美京平作品』。

「松本隆×筒美京平作品」は400曲近くあるそうで、

今回はその中から「実はこの人にも書いていた」という

「レアな松本隆×筒美京平作品」を選んでみました。

 

まず1曲目は、アルフィーで「夏しぐれ」。

「木綿のハンカチーフ」の1年前で、お二人がコンビを組んだ

初期の作品になります。

実はこの曲、アルフィーのメジャーデビュー曲なんですね。

当時は4人組で「フォーク系アイドルグループ」としてデビュー。

グループ名も、今の「THE ALFEE」ではなく、「THE」はナシ。

つづりは「ALFIE」でした。

51年経った今も活動を続けているTHE ALFEE、

その原点は「松本×筒美コンビ」だったんですね。

 

2曲目は、森山良子さんで「待宵草」。

1976年発売のアルバム『日付のないカレンダー』に収録された曲です。

このアルバムは全曲、松本隆さんが作詞を手掛けていて、

良子さんにとっても、たいへん思い入れの深い曲だそうです。

松本作品ならではの叙情と切なさ、京平先生の耳に残る美しいメロディ、

良子さんの透明感あふれる歌声、その絶妙なマッチングをご堪能ください。

 

3曲目は、飯島真理さんで「夢色のスプーン」。

この曲は、1983年4月からNHKで放送されたアニメ

『スプーンおばさん』の主題歌でしたので、ご記憶の方も多いと思います。

飯島真理さんは、1983年9月、坂本龍一プロデュースの

アルバム『ロゼ』でデビュー。

1984年、アニメ『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』に

声優として出演して、その主題歌を歌ってブレイクしました。

この「夢色のスプーン」に関しては、デビュー前に頼まれて歌っただけで

「レコードになるとは知らずに歌った」そうです。

ですので、公式には「デビュー曲」ではないそうですが、

松本隆さんは、京平先生との思い出の作品としてこの曲を挙げています。

 

4曲目は、立花理佐さんで「リサの妖精伝説 -FAIRY TALE-」。

立花理佐さんは1986年、ドラマ『毎度おさわがせします Ⅲ』のヒロインに抜擢。

1987年、その主題歌になった「疑問」という曲で歌手デビューしました。

映画『ビー・バップ・ハイスクール』にも出演、

中山美穂さんと同じ路線を歩んだアイドルです。

「リサの妖精伝説」は1988年にリリースされた通算6枚目のシングルで、

当時、同じタイトルのゲームが同時に発売。立花さんが本人役で登場して、

プレーヤーと一緒に魔女を倒す冒険の旅に出る、という内容でした。

この曲はそのゲームのイメージソングで、オリコン最高8位のヒットになりました。

アレンジは、小林武史さんが手掛けています。

 

お別れの曲は、裕木奈江さんで「わすれな草」でした。

裕木奈江さんは、1992年『北の国から ‘92巣立ち』で、

吉岡秀隆さんが演じる「純」の子を身ごもって中絶する役や、

1993年のドラマ『ポケベルが鳴らなくて』で、緒形拳さんが演じる

友人のお父さんと不倫関係になり、家庭を壊す役を演じたことで

「女性が嫌う女・ナンバーワン」となぜか猛烈なバッシングを受けました。

もっともご本人は、当時スケジュールが忙しすぎて、

理不尽なバッシングを気にするヒマもなかったそうですが……。

そんな裕木奈江さんにも、松本×筒美コンビは曲を提供しています。

太田裕美さんに書いた「木綿のハンカチーフ」や「赤いハイヒール」の

世界観にも重なる、この曲でお別れしました。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2025年10月5日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
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    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。