音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に７０年代・８０年代・９０年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第１７４回目のテーマは『TAXI特集』。

昔に比べて「タクシー」をテーマにした曲はめっきり減ってしまった昨今。

コロナ禍を経て、ドライバーとの間にパーテーションができたり、

モニターで情報を得たり、タクシーの在り方も時代に合わせて変わってきました。

今日は、そんな「タクシー」にまつわる曲をご紹介していきました。

まず１曲目は、キャロルで「ヘイ・タクシー」。

１９７３年１月２５日発売。デビュー曲「ルイジアンナ」に続く第２弾シングル。

作詞：大倉洋一（ジョニー大倉）　作曲：矢沢永吉

ボーカルはジョニー大倉さん。もろビートルズ風味の楽曲です。

２曲目は、山口百恵さんで「BLACK CAB」。

１９７７年８月２１日発売。ロンドン録音のアルバム「GOLDEN FLIGHT」収録。

作詞・作曲はジョニー大倉。キャロル時代の「ヘイ・タクシー」の百恵版。

お次は、女性ボーカルによるタクシー楽曲を３曲連続でお聴きいただきました。

１曲目は、国分友里恵さんで「とばしてTaxi Man」。

１９８３年発売　国分友里恵のデビューシングル。

作詞：有川正沙子　作曲：佐藤 健 　編曲：林 哲司・山下 正

国分友里恵さんは、林哲司さんがトータルプロデュースしたアルバム

『Relief ７２ hours』でデビュー。

シティポップブームで再評価され、過去の音源が復刻されています。

シンガーソングライターでもあり、作詞家としても活躍。

中山美穂さんの「ただ泣きたくなるの」では、中山美穂さんと共同で作詞に名を連ねています。

お次は、岩崎宏美さんで「飛ばして、TAXI」。

１９８２年７月５日発売のアルバム『夕暮れから…ひとり』に収録。

作詞：康珍化　作曲：亀井登志夫　編曲：大村雅朗

「彼氏が浮気している」という噂を耳にした主人公が、深夜にタクシーを飛ばして

彼の家へ向かうという設定に合わせて、疾走感あふれる構成になっています。

さらに続けて、坪倉唯子さんで「Taxi-Driver」。

１９９０年３月２１日、ビクター移籍後最初に出したアルバム『Loving You』に収録。

作詞：亜蘭知子　作曲：神保彰（カシオペア）　編曲：明石昌夫　

坪倉唯子さんはこの年、１９９０年にＢ・Ｂクイーンズに参加。

「おどるポンポコリン」で日本レコード大賞を受賞しています。

お別れの曲は、加藤和彦さんで「タクシーと指輪とレストラン」。

１９８３年９月１日にリリースしたアルバム『あの頃、マリー・ローランサン』に収録。

この年はマリー・ローランサンの生誕１００周年の年でした。

東京で暮らす男女の情景を描いたコンセプトアルバムになっています。

作詞：安井かずみ　作曲：加藤和彦　編曲：加藤和彦・清水信之

このアルバムは、加藤和彦さんが気心の知れたミュージシャンを呼んで

全員が「せーの」で一斉に演奏するスタイルでレコーディングされました。

唯一この曲だけ、清水信之さん、高水健司さん、村上ポンタ秀一さんの

リズムセクションでレコーディングされています。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@１２４２.com までお寄せください。

お葉書は、

〒１００ー８４３９　ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。