古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2025.08.17

2025年8月17日放送『〇〇マン特集』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第172回目のテーマは『〇〇マン特集』。

「人」や「男性」という意味の「マン」が、ひとたび日本語的な「〇〇マン」になると、

いわゆる「正義の味方」になってしまう。

というわけで、今回は色々な「〇〇マン・ソング」を特集していきました。

 

さっそく「〇〇マンソング」立て続けにお聴き頂きました。

女性の曲が多いです。やはり自分の彼氏や恋人をヒーローに見立てつつ、

「彼は私にとっての〇〇マンよ」といった傾向の歌詞世界は、

特にガールズロックとの相性が良いようです。

 聴いて頂いたのは、GO-BANG’Sで「アイスクリームマン」、

高橋由美子さんで「急げ、ピッツァマン!」、

そして奥居香さん、プリプリ解散後のファーストシングルでもあった「ハッピーマン」。

いずれも90年代ガールズロック感満載です。3曲続けてお聴き頂きました。

 

英語の曲で「〇〇 Man」というと、

ほとんどの場合それは「〇〇な人」「〇〇な男」という意味になります。

ビートルズの「Nowhere Man」という曲も、非常に哲学的でシニカルか曲ですが、

あれは「居場所のない男」「存在感のない男」という意味であって、

決して「正義の味方ノーウェアマン」ではありません。

 「Man」のアクセントをどこに置くかで、それは違ってきます。

しかし、中には「これっていわゆる〇〇マン的な曲なのでは?」という洋楽もなくはありません。

それが、David Bowieの「Starman」。

1972年にリリースされたアルバム「ジギースターダスト」に収録されている曲です。

 このアルバムのコンセプトは、「5年後に迫る人類滅亡の危機に、

救世主として異星より来たバイセクシャルのロックスター「ジギー・スターダスト」の物語」というものであり、

ジギーは、ラジオを通して「スターマンにより人類は救済される」というメッセージを伝え、

それを地球の若者たちが聴いているという、まさに「正義の味方スターマン」な楽曲なのです。

 

お別れの曲は、平山みきさんで「サンタモニカ マッチョマン」でした。

平山みきさんの珍盤・迷盤の1曲としても名高いこちらの楽曲。

「マッチョマン」といえば、とんねるずの「嵐のマッチョマン」も有名ですが、

1979年リリースの「魅嬉環劉嬲 -MIKI WORLD-」に収録されている、

この曲を聴かないことには、「〇〇マン」特集は終われないでしょう。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2025年8月24日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

最新番組ブログ
パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ

    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。