音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に７０年代・８０年代・９０年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第１３２回目のテーマは『ドリカム関連曲特集』。

続いてはご存知の方も多いでしょう。FUNK THE PEANUTSです。

こちらは、吉田美和さんと、サポートバンドのコーラスとして

ドリカムのコンサートではすでに欠かせない存在となっていた浦島りんこさんのふたりによるデュオで、

１９９５年「恋の罠しかけましょ」でデビュー。現在までに５枚のシングルをリリースしています。

 ふたりのソウルフルなハーモニーと、遊び心に溢れる歌詞で、

ドリカム本体とはまた違った趣が楽しいプロジェクトです。

今回は、デビューシングルのカップリング曲「RAINY THURSDAY LAZY」をお聴き頂きました。

さらにもう一曲。LuvDeluxeという３人組ユニットのデビュー曲「どうなってんだ！」。

こちらは１９９６年に、吉田美和と中村正人が初めて本格プロデュースしたアーティストです。

当時ZOOのメンバーであった、SAE、CAP、HIROの３人が、

ドリカムのツアーにダンサーとして出演したことから誕生したプロジェクトでしたが、

残念ながらブレイクまでには至らず、わずか２年で解散。

ただ、メンバーのHIROさんは、その後、J-Soul Brothersを結成し、そこからEXILE、

さらには現在のLDH帝国の構築に至りました。

次はドリカム本体と、あの超大物洋楽アーティストとのコラボ楽曲です。

１９９４年にリリースされたシングル「WHEREVER YOU ARE」。

全英語詞の、いわゆる「洋楽」をシングルとしてリリースして、

当然のようにチャート１位を獲得してしまうというのは、

まさに当時のドリカムの勢いを象徴している、そんな楽曲です。

しかも、この曲には、フューチャリングアーティストとして、

あのEarth Wind & Fireのモーリスホワイトがボーカルで参加しています。

「ドリカムの音楽性の原点のひとつでもあるEW&F本家をも

自分たちの楽曲に取り込んでしまうというのは、

かなり衝撃的な出来事だったように記憶しています」と、ミッツさん。

一方で、当時のドリカム旋風が、私のような世代の若者がEW&Fをはじめとする、

７０年代カリンバ・サウンドやフィリーサウンドに触れるきっかけとなったことも事実です。

 そして、この辺りから欧米市場を視野に入れた、ドリカムの「世界戦略」が始まっていきました。

にもかかわらず、TBSのホームドラマの主題歌だったというのも印象的でした。

そして、もう１曲。ずっとドリカムと同じ事務所に所属していた永井真理子さんのシングルを、

中村さんがプロデュースした、１９９７年の作品「真夏のイブ」。

久しぶりに聴く、王道・往年のドリカム節で、

ミッツさん曰く「当時すでにエモかったのを憶えている」とのこと。

アニメ映画「天地無用！真夏のイブ」の主題歌にもなり、今もアニソンファンに親しまれている楽曲です。

お別れの曲は、馬渡松子さんで「微笑みの爆弾」でした。