古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2024.08.04

2024年8月4日放送『サーフィンソング特集』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第126回目のテーマは『サーフィングソング特集』。

「波乗り」「サーフィン」「サーファー」は、今や夏の季語であり、パリ五輪でも、

東京大会に続き注目競技のひとつとして盛り上がっていることでしょう。

とにかく夏という季節を音楽だけで満喫した気分になりたいミッツさんにとって、

ビーチや水着や太陽と同じくらい、この自分とはまったく縁のない「サーフィン」も、

夏を「聴く」上でとても大事なアイテム、そしてシチュエーション、なんだそうです。

今回は、そんな「サーフィン」を題材にした楽曲たちを時間の許す限りお届けしました。

 

まずは、山下達郎さんで「THE THEME FROM BIG WAVE」、

ココナッツ・ボーイズで「夢のスーパーボード」、

ピンク・レディーで「渚のパイレーツ」、

松任谷由実さんで「稲妻の少女」、4曲続けてミッツさんのオリジナルミックスでお送りしました。

「サーフィンソング」と聞いて思い浮かんだ有名どころ、さらにはちょっとマニアックな曲まで。

2曲目のココナッツ・ボーイズは、

以前にもご紹介した80年代の原宿に存在したコミュニティFM「Kids FM」が

リリースしたコンピレーション「Kids Presents Raspberry Sound」に収録されています。

こういうサーファー系を「ロッドサウンド」と呼ぶそうです。

ほかにも、「ボード」「パイプライン」「チューブ」「オフショア」など、

サーファー用語を散りばめて、臨場感を与えてくれるのも「サーフィンソング」の醍醐味です。

3曲目は、おなじみピンク・レディー。

ほかのピンク・レディー作品に比べると比喩表現が甘く、ただの夏のアベックの曲なのか、

はたまた「波乗り」を男女の営みに例えているのか判断しかねる曲です。

そして4曲目のユーミン。

ここでも「スラローム」や「カット・バック」といったサーファー用語が出てきます。

夏と波を目の前にした女性サーファーの性を、思わせぶりに掛けているところはユーミンの真骨頂です。

 

お次は日本の夏を象徴するバンド・サザンオールスターズで「忘れられたBig Wave」。

そして、続けてお送りしたのは、80年代中盤から90年代にかけて、

日本の夏をハワイにしてしまった杏里です。

アロハポーズもロコモコも、彼女の存在なしには、ここまで浸透していなかったかもしれません。

杏里で「Surf & Tears」。

そして、Mi-Keの3人で、1992年の傑作「サーフィン・JAPAN」。

3曲続けてミッツさんのオリジナルミックスでお送りしました。

 

お別れの曲は、角松敏生さんで「A Widow on the Shorere-birth」でした。

波乗りに熱中する彼を、砂浜で一日中眺め、待ち続ける彼女。

そんな女性を「海辺の未亡人」と表現した楽曲。

「もし私が、『夏の海の登場人物』になれるとしたら、まさにこの世界しかないでしょう」と語るミッツさんでした。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2024年8月11日(日)17:30〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

最新番組ブログ
パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ

    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。