音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、
毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を
ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第102回目のテーマは『スパイソング特集』。
不安を煽る音階の繰り返しや緊迫感あふれる旋律など、
スパイ音楽には共通した「不穏さ」があるように思います。
そんな主題歌に限らず、スパイをテーマにつくられた楽曲にも
その傾向は多く見られるということで、
今回は「スパイソング特集」と題して、
それぞれの楽曲のスパイっぽさをお楽しみいただきました。
まず1曲目は、小林麻美さんで「哀しみのスパイ」。
「雨音はショパンの調べ」のヒットから4か月後、
1984年8月にリリースされた曲で、作詞は「雨音」に続きユーミンが担当。
作曲は玉置浩二さんで、コーラスもされています。
歌は、冷戦下にあるモスクワを舞台に、
敵に追われる女スパイの心情が描かれていますが、
実際モスクワでは、80年代初頭に大物スパイ事件が起き、
世界的なニュースになっていたそうです。
続けてお送りしたのは、高岡早紀さんで「悲しみの女スパイ」。
1991年にリリースされたアルバム「S’ Wonderful!」内の1曲。
作詞は森雪之丞さん、作曲編曲は高橋幸宏さん。
小林麻美さんの「哀しみのスパイ」とタイトルが似ているこの2曲を続けてお届けしました。
3曲目は、PRINCESS PRINCESSで「スパイ イン ラブ」。
1989年にリリースされた4枚目のアルバム「LOVERS」に収録されています。
このアルバムは初のオリコンチャート1位を獲得。
「スパイ」という設定は恋愛に置き換えやすいのでしょうか。
4曲目は、Matahariで「Spy Game」。
マタハリは、バナナラマを意識したセクシートリオ。
もともと「マタハリ」というのは、第一次大戦中に
スパイ容疑で逮捕されたオランダの女性ダンサーの名前で、
逮捕されたことを機に、「マタハリ」=「女スパイの代名詞」になったそうです。
そんなマタハリのデビュー曲「Spy Game」は、
ユーロビートをベースにした和製ディスコもの。
作曲や編曲、プロデュースは「TIM FOREST(ティム・フォレスト)」と
書かれてありますが、どうやら林哲司さんの別名のようです。
林さんは70年代後半から和製ディスコを手がけ、
その分野でも多くのヒットを生み出しています。
こちらの曲はディスコ用の英語バージョンもあったそうで、
どちらも当時ディスコでよく流れていたようです。
お別れの曲は、鈴木雅之さんで「SPY」でした。
曲は、94年にリリースされた槇原敬之さんの「SPY」という曲をカバーしたものです。
鈴木さんが2012年にマッキープロデュースによるシングルを
リリースした際、カップリングでカバー。
マッキーバージョンとはアレンジが異なり、
スパイっぽさがかなり増しているようです。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の放送は、2024年2月4日(日)17:30〜です。
なんと10分拡大で18時までオンエアします。
番組初のプレゼント企画もありますので、お聴き逃しなく。
どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!
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