古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2023.02.14

2023年2月12日放送『19歳』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、

毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽を

ミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

第59回目のテーマは『19歳』。

昔から「年齢」を題材にした楽曲というのは、

洋楽邦楽問わずたくさん存在します。

欧米などと比べても、「20歳」を迎えることは、

今も日本人にとってひとつ大きな区切りであると言えます。

では、高校(いわゆる青春期)を卒業する「18歳」と、

成人を迎え「20歳」の間にある「19歳」という年齢はどうなのか。

というわけで、今回は「19歳」をテーマにお送りしていきました。

 

まず1曲目は、岡村靖幸さんで「19(nineteen)」。

そしてそのまま続けてお送りしたのは、THE ALFEEで「19(nineteen)」。

同じ「nineteen」というタイトルの楽曲をお聴き頂きましたが、

これで気がついたのが、「19歳」というのは、極論「19」だけで、

その意味を伝えることができる、

とても情報量の多い年齢なのではないでしょうか。

 

3曲目の19歳ソングは、五輪真弓さんで「十九歳の時」。

1975年にリリースされた、

五輪真弓さんのアルバム「マユミティ~うつろな愛」に収録されています。

時代感も含めて、「19歳らしさ」が凝縮されたような楽曲ではないでしょうか。

 

4曲目は、森高千里さんで「私がオバさんになっても」。

時代が進むにつれて、

「19歳」のリアリティやステータスも変化していきます。

女子大生ブーム全盛の80年代になると、もはや「20歳はババア」という

贅沢な価値観が景気上昇とともに浸透し、

人間の中にある「前夜祭精神(大晦日やクリスマスイブ)」の象徴として

「19歳」は、最も謳歌すべき華やいだ年齢になりました。

この曲は、それをずばり歌詞の中で言い切った楽曲です。

 

お別れの曲は、安室奈美恵さんで「Sweet 19 Blues」でした。

「等身大の生き様で平成の世を魅了し続けた歌姫」が、

19歳の時に放ったアンセムです。

彼女が社会現象になった90年代後半の日本というのは、

それまでの好景気が音を立てて崩れていった時代。

それとともに、やはり「19歳」というのは、

先の見えない、若い癖にため息ばかりついている年齢であることを

再認識させてくれた、そんな楽曲となっています。

番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、

mco@1242.com までお寄せください。

お葉書は、

〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。

次回の放送は、2023年2月26日(日)17:30〜です。

※来週2月19日は、休止となります。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
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    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。