音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽をミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく番組『ミッツ・ザ・コレクション』。
第30回目のテーマは『気象現象』。
天気や気象現象というのは、歌の世界観を表しやすいのか、歌詞にたびたび登場します。
この時期ですから、雨の選曲?と思われるかもしれませんが、
梅雨のこの時期、心は晴れやかにいたい・・ということで、
今回の「気象に関する曲」は、夏を意識して選んでみました。
まず1曲目は、山下達郎さんで「高気圧ガール」。
天気予報でよく耳にする「高気圧」。
周囲より気圧の高い部分のことで、風が中心付近から吹き出し、雲ができにくくなるため、
高気圧に覆われると、晴れの天気になることが多いといわれます。
曲の発売は1983年。
全日空・沖縄キャンペーンのイメージソングとしてヒットし、
「高気圧ガール」というフレーズと歌は、日本中に一気に広まりました。
ちなみに歌の途中で出てくる「ン、ア~ッ」という声は、奥様の竹内まりやさんの声です。
続いて2曲目は、水谷豊さんで「あす陽炎」。
俳優として長く活躍されている水谷さんですが、
1977年25歳の頃に歌手デビューも果たしています。
おかけする曲は、1980年リリースの6枚目のシングルで、
作詞は、山口百恵さんの一連のヒット曲を手がけた阿木燿子さんです。
陽炎というワードをつかって、どんな描写をしているのか、聴いてみてください。
そして3曲目は、和田加奈子さんで「夏のミラージュ」。
「陽炎」に続いて取り上げるのは「蜃気楼」、
英語でいうところの「ミラージュ」です。
意外と、陽炎と蜃気楼を同じものと思い込んでいる人がいるようですが、
蜃気楼は、大気中の温度差で光が屈折することで
遠くの風景が伸びたり、逆さまに見えたりする現象です。
陽炎は、地面から光と影がゆらゆらと立ちのぼって見える現象。
光の屈折による自然現象という点では同じですが、
どちらかというと蜃気楼のほうがスケールが大きい、
そんなイメージではないでしょうか。
歌に落とし込んだ時も、
陽炎よりも蜃気楼のほうが透明感があるせいか、
「はかなさ」の中に、「期待」や「希望」があるような気がする、と語っていたミッツさん。
そんな蜃気楼をモチーフにした曲をセレクトしました。
お別れの曲は、南佳孝さんで「日付変更線」でした。
作曲はご本人の南さん。アレンジは坂本龍一さん。
作詞はユーミンという豪華な顔ぶれです。
歌の中に出て来るのが「朝焼け」「貿易風」といった言葉です。
「貿易風」とは、赤道に向かって吹く風のこと。
それから・・・「朝焼け」。こちらも、ふだん見慣れている「夕焼け」同様、気象現象のひとつです。
こういった単語が出てくるだけで、うっすらと景色が浮かんできますよね。
番組に関する感想・ご意見・ご要望などありましたら、
mco@1242.com までお寄せください。
お葉書は、
〒100ー8439 ニッポン放送「ミッツ・ザ ・コレクション」まで。
次回の放送は、2022年6月19日(日)17:30〜です。
10分拡大バージョン!「鉄道とユーミン」で30分お届けします。
どうぞお楽しみに!
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