古美術永澤 presents ミッツ・ザ・コレクション

2021.11.04

2021年11月2日放送『アイドルポップスとお酒』

音楽への造詣が深いミッツ・マングローブが、毎週様々なテーマと共に70年代・80年代・90年代の音楽をミッツ・マングローブ自身の解釈でお届けしていく新番組『ミッツ・ザ・コレクション』。

初回のテーマは『アイドルポップスとお酒』。

デビュー間もない未成年のアイドルが、”お酒”や”飲酒行為のある歌詞”を歌うということはかなり挑戦的ですが、

「ちょっと背伸びをしたい時」「悪い子を演出したい時」には効果的だったようで、アイドルが歌う歌詞の中にも登場することは珍しくなかったんだそう。

中でもミッツ自身が聴いてきた音楽の中で、一番登場回数が多いと感じたお酒は「ワイン」、

そしてアイドルポップスに欠かせないお酒で「マティーニ」を挙げました。

「まだお酒を飲み慣れていないお嬢さんが、ちょっぴり冒険して手を伸ばしてみる」、そんなイメージのあるマティーニを、当時20歳と21歳のWinkが歌い上げたのです。

1曲目のセレクトは、ドライマティーニの誘惑が危ないナンバー・Wink「Sexy Music」でした。

 

次にセレクトした楽曲は、工藤静香「禁断のテレパシー」。

冒頭でも語られていたように、「未成年」と「飲酒」は、ヤンキー・不良といったような、よろしくないイメージがあります。

しかし、そんな危険区域の黄色いテープを、デビュー曲で引き裂いたのが工藤静香さん。

デビュー曲の「禁断のテレパシー」は、Winkのような直接的なお酒の名前はないものの、冒頭2行の歌詞に「飲み慣れている少女」を演出させる、なんとも絶妙な歌詞に注目してほしい、とのことです。

 

そして、次にセレクトした楽曲は、アノ清純派・松田聖子さんの楽曲。

作詞家・松本隆が紡ぐ「グラス」や「キャンドル」、「林檎酒」といった、小洒落たワードで聖子ワールドを思いのままにしている一方、

身も蓋もない「アルコールソング」が・・・松田聖子「マンハッタンでブレックファスト」。

軽やかなメロディーと、松田聖子さんのキュートな歌声からは想像もつかないような危ない歌詞には、

「清純派・松田聖子にしか昇華できないものだ」とミッツさんは言及されていました。

是非、歌詞カードを片手にお聴きください。

 

お別れの曲は、今回のテーマにぴったりなナンバー・近藤真彦「愚か者」でした。

次回の放送は、2021年11月9日(火)21:00〜です。

どんなテーマでどんなセレクト楽曲が繰り出されるのか、お楽しみに!

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パーソナリティ
  • ミッツ・マングローブ
    ミッツ・マングローブ
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    ミッツ・マングローブ

    ドラァグ・クィーン・歌手・タレント。総じて「女装家」。
    1975年 4月10日 神奈川県横浜市生まれ
    10代中盤ををロンドンで過ごす。 慶應義塾大学法学部を卒業後、 英国ウエス卜ミンスター大学に入学。商業音楽全般を学ぶ。帰国後2000年ドラァグ・クイーンとして東京でデビュー。以降、各地のクラブを中心に様々な活動やイベントの主催をする傍ら、05年に星屑スキャットを結成。07年スナック「来夢来人」にて丸の内初の女装ママに。
    09年頃からテレビでも活躍。
    2011年「若いってすばらしい」で歌手デビュー。2012年3人組コーラスグループ“星屑スキャット”のメンバーとして「マグネット・ジョーに気をつけろ」で日本コロムビアよりメジャーデビュー。2018年星屑スキャット1stアルバム「化粧室」をリリース。野外フェスティバルへの出演含め精力的に活動中。
    2019年星屑スキャット初の全国ツアー「あ々喉仏」開催。
    2021年4月中野サンプラザを含む星屑スキャット全国ツアー「色、色々」開催。