伊豆・奥下田「観音温泉」の魅力をお伝えしている「観音温泉るんるんタイム」。観音温泉・鈴木和江会長と上柳昌彦アナウンサーが一緒に観音温泉ゆかりの人や場所を訪ねてお送りしています。今回は、令和7（2025）年最後の放送。お聴きの方からのメールをご紹介しました。

車で横付けしてもそのままUターンできるようになった観音温泉の玄関

―今年も一年お世話になりました。2カ月に一度、観音温泉に収録に伺っていますが、前回とまた少し変わりましたね？前回、収録した竹やぶだったところは、アスファルトで舗装されていましたが。

鈴木：何だろうね（笑）。（玄関の庭を少し削ったのは）お車でいらした方が玄関前に停められて、出発されるときにバックして出られるんです。これが少し危ないので、そのままぐるっと回転出来るように拡幅したんです。

上柳：私は女将がユンボを操縦したくていろいろと変えられたとばかり思っていたんですが（笑）、あくまでもお客様のためだったんですね。

鈴木：当たり前じゃないの（笑）！でも、玄関前だったので、お泊まりになったリスナーの皆さんに、チェックされてしまいました。

（静岡県下田市・会長は元気です）

12月1日月曜日、観音温泉宿泊券の当選者の方がお見えになりました。縁ノートにも書いていただきました。

上柳：これは観音温泉の“密告者”、従業員の岡さんですね（笑）。

観音温泉・鈴木会長

（埼玉県所沢市・池袋のこうちゃん）

（10月にいただいていたんですが）ウチの長男・28歳のことなんですが、再来月結婚するんです。就職するまでは自分の進む道を見つけることが出来なかったこともあり、イライラして物を壊したりしていた息子なんです。私は会社で就職試験の面接官などをしていた経験から、息子に模擬面接をしたり、かなり応援したんですが、なかなか合格できなかったんです。彼が苦しみながらもやっと自分の進みたい道を見つけることが出来て、その会社に合格して、就職することが出来たんです。そこで家族みんなで観音温泉へ行きました。たまたま2人だけになった露天風呂で、いろいろなことを話しました。すると息子がボソッと、「今までいろいろ有難うね」と言いました。私も思わずグッと来てしまいました。父親としての照れとあふれ出る涙を隠す意味もあって、ワッと顔を洗いながら、「これからもいろいろと辛いこともあると思うけど、まぁ頑張れよな」としか言えませんでした。その就職先で知り合った九州出身の女性とお付き合いを始め、いよいよ12月に「結婚」となりました。私、じつは九州出身なんです。息子の嫁も九州ということで、何かとても嬉しかったです。

上柳：これはいい家族旅行だったでしょうね。（息子さんの就職の）お祝いで観音温泉を選んでくれたのが嬉しいですね！

鈴木：ありがたいね。いろいろなお祝いごとで観音温泉を使って下さるお客様が多いですよ。ですから、私は（夕食のときに）リスナーさんのためだけにご挨拶をするのではなくて本当にいろいろな方がいらっしゃっているんです。祝い事はもちろん、（生前、一緒に泊まっていた）ご家族がお亡くなりになって、位牌を手に持ってお越しになっている方もいます。私もお泊まりになる皆さんから、いっぱいエネルギーをいただいているなと。1人1人の人生の航路を見させてもらっていますね。

上柳：お祝いごとでいらっしゃっているご家族は、すぐに分かるんでしょうね？

鈴木：見える。一方で「離婚旅行」もあるんですよ（笑）。（以前申し上げたこともありますが）離婚が決まっていて、最後の旅行でお見えになったというね。でも、山奥で2泊して帰る時にはね、昔を思い出したと言ってね、「もう一度、苦労を共にしましょう」と、離婚の約束を帳消しにされたんです。そういう、いろいろな人生のドラマを、私も何かお手伝いが出来るというので、すごくエネルギーをいただくことが出来るんです。

―観音温泉って、本当にこういう所なんですよ。今年も1年、いいお話をありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。

（第241回・おわり）

ピグマリオンの部屋風呂

伊豆・奥下田の地に湧き出す超軟水・ph9.5の天然温泉「観音温泉」。お聴きのアナタからは、引き続き、鈴木会長への“人生相談”も、「上柳昌彦 あさぼらけ」の番組メール(ue@1242. com)で受け付けています。ユニークな発想力で、様々な苦難を乗り越えている鈴木会長。癒しのお声で語る、その“哲学”に、アナタも“生きるヒント”を感じてみませんか？令和7(2025)年もありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。