伊豆・奥下田「観音温泉」の魅力をお伝えしている「観音温泉るんるんタイム」。観音温泉・鈴木和江会長と上柳昌彦アナウンサーが一緒に観音温泉ゆかりの人や場所を訪ねてお送りしています。今回は、観音温泉で食べられる新鮮な地魚を仕入れている、下田市内の「渡辺水産」に伺って、下田市観光協会の会長も務める、渡辺一彦(わたなべ・かずひこ)社長にお話を伺いました。
有限会社渡辺水産 渡辺一彦代表取締役
―伊豆急下田駅からも近い寝姿山のふもとにある閑静な住宅街にやってまいりました。目の前に「金目鯛水揚げ日本一の伊豆・下田港 創業・大正九年 渡辺水産」という金目鯛がいっぱい写ったポスターがあります。こちらの会社とは、どんなご縁があるんですか?
鈴木:お泊まりになると、いっぱい海産物を召し上がるでしょう?(なかでも伊豆の地魚は)こちらから仕入れているんです。
渡辺社長:鈴木会長のご支持をいただきまして、下田で揚がる地魚をご用意いたしております。金目鯛がメインになりますが、クロムツやメダイといったお魚が入ることもあります。その日の旬の魚をお持ちすることが多いですね。
鈴木:きょうも入ってる? なら、持っていくわ(笑)。
渡辺水産のポスター
―ポスターにも「創業大正九年」とありますが、歴史がありますね?
渡辺社長:私の曽祖父は山梨出身で下田にやって来ました。当時は蓮台寺(れんだいじ、下田市内)に鉱山がありまして、(そこで働く人たちに)魚を売っていました。祖父は蓮台寺に温泉が出来まして、小さなお宿も出来たことから、そこに魚を卸すようになりました。父の代になりますと、伊豆急行線が開業(昭和36(1961)年)しまして、下田が観光ブームに沸いた頃でした。その父から受け継いで、私が四代目となります。
渡辺水産の本社前にて
―四代目としてご苦労もありますよね?
渡辺社長:私の代は下田の観光も一時に比べると下火になってしまいました。でも、下田にも光るものがあるだろうと見つめ直しまして、日本一の水揚げ量を誇る「金目鯛」があるじゃないかと。これを誰もPRしないのはおかしいよねとなりまして、金目鯛に特化したアピールをしていこうと、弊社でもこのようなポスターを作りまして、もう25年くらいになります。なので、(四代にわたって)下田の観光や経済動向についてはずっと見てきたことになると思います。
観音温泉るんるんタイム収録風景
―渡辺社長の名刺をいただいたんですが、表は「有限会社渡辺水産 代表取締役」の肩書と共に“めで鯛 食べ鯛 金目鯛”といったキャッチフレーズが書かれています。裏返しますと「一般社団法人下田市観光協会 会長 渡辺一彦」とありますね?
渡辺社長:(会長としては)まるまる2年やりまして、今期で3年目に入りました。
鈴木:(女将は観音温泉のことだけでなく、下田全体、伊豆半島と広い視野で物事を捉えていらっしゃいますが)やっぱり、みんなで力を合わせれ伊豆はまだまだ強いです。土地も、(温暖なので)1年を通して使える所は、日本列島探しても、そうあるものではないんです。
観音温泉の金目鯛の煮付け
―鈴木会長とはどんなご縁だったんですか?
渡辺社長:私の若い頃から観音温泉は存じていまして、機会あれば納品させていただければと思っていたんです。そこで会長の所へ何回も伺って何回も怒られ(苦笑)「アンタ来なさい!」と何回も言われて現在に至ります(笑)。仕事のことというよりも「まちの観光のことをこうしなさい」「こうしたほうがもっといいんじゃないか」とお話しいただくことが多いですね。
鈴木:記憶にございません(笑)。怒るんじゃなくて、(より良いものを目指しての)指導なんですよ。それにしても、この金目鯛ですよ。お出しするとほとんど残すお客様がいらっしゃらないの。目玉まで召し上がるんですよ。それだけ鮮度がいいものを入れて下さっているの。それを(まち全体でも)ちゃんとチェックしたほうがいい。
渡辺水産のアンテナショップ
―下田にいらっしゃった一般のお客様でも、渡辺水産の金目鯛は買えるんですか?
渡辺社長:下田の昔からの市街地、(観音温泉でもおなじみの)小木曽商店さんのちょっと先に、金目鯛のアンテナショップを構えております。周りから見ても、キンメの赤い色が目立つお店です。こちらでは煮付けた金目鯛やキンメのしゃぶしゃぶ、切り身、西京漬けなどを、どなたでもご購入いただけるようにしています。生でご購入いただくことも、冷凍での発送にも対応しております。
鈴木:こんど、渡辺水産のパンフレットを宿にも置きなさいよ(笑)!小木曽さんにはチェックアウトしたお客様が皆さん、足を運ばれているのよ。
渡辺社長:ハイ、勉強になります(苦笑)。すぐにご用意いたします!
(第230回・おわり)
伊豆下田・渡邊水産|日本一の金目鯛と前浜で揚がる旬の地魚をお届けします。
渡辺水産アンテナショップ前にて上柳アナ
伊豆・奥下田の地に湧き出す超軟水・ph9.5の天然温泉「観音温泉」。お聴きのアナタからは、引き続き、鈴木会長への“人生相談”も、「上柳昌彦 あさぼらけ」の番組メール(ue@1242. com)で受け付けています。ユニークな発想力で、様々な苦難を乗り越えている鈴木会長。癒しのお声で語る、その“哲学”に、アナタも“生きるヒント”を感じてみませんか?
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