伊豆・奥下田「観音温泉」の魅力をお伝えする「観音温泉るんるんタイム」。令和5(2023)年もよろしくお願いいたします。今年も観音温泉・鈴木和江会長と上柳昌彦アナウンサーが一緒に観音温泉ゆかりの人や場所を訪ねてお送りします。今回は新年にふさわしいゲストの方にお越しいただきました。
―いよいよ2023年が始まりましたね。
鈴木:今年は卯年でしょ。卯年をいろいろ調べますと、ちょうど昭和50(1975)年にベトナム戦争が終結した年でもあるんですよね。今年はロシアとウクライナの戦争も終息することを願いたいです。
―新しい年を迎えたこの時期は、武道ですと、初稽古、寒稽古といった言葉が聞こえてきますが、今回は合気道の世界から、日本を代表する先生のおひとり、天道流合気道の清水健二(しみず・けんじ)管長にお越しいただきました。
天道流合気道・清水健二管長
<プロフィール>
清水健二(しみず・けんじ) 天道流合気道 管長
昭和15年(1940年)、福岡県出身、82歳。23歳のとき、合気道の開祖(創始者)・植芝盛平(うえしば・もりへい)氏に内弟子として入門し、『最後の内弟子』として4年間、修練に励む。その後、合気道天道館・天道流合気道として独立し、日本国内はもとより、世界各国に合気道の普及に赴いた。その功績が評価され、外務大臣表彰も受けられている。ちなみに奥様はドイツのご出身。
―女将はどうして、こんなすごい方とお知り合いになったんですか?
鈴木:修業をされてすごい方になったのよ。最初は“ケンカ仲間”でしたの。男女であっても互いに「ここまで頑張っているんだ!」という、(相通じる)ものがあるんですよ。
鈴木会長と清水管長
―そもそも清水管長は、どうして観音温泉へ来るようになったんですか?
清水:いつも稽古一途にやっておりますが、時には体を癒そうと思ったんです。私は昔から伊豆が好きで(時々訪れていたんですが)、あるとき下田の県道を走っておりましたら、「観音温泉」という札が、偶然立っていたんです。それが最初の出会いなんです。
県道から観音温泉までの途中にある看板
―あの県道から道を曲がってしまったんですね!(笑)
清水:すぐあると思っていたんですよ。なかなかない(笑)。まだ舗装されていないガタガタ道でした。ずいぶん変わった所にあるんだなぁと思いながら登っていくと、偶然、鈴木会長の先代・お父様に「どこへ行きますか?」と訊かれて、「温泉があると聞いてきたのですが・・・」と答えて(案内してもらって)ようやくたどり着くことが出来たんです。すると、お父様も武道をやっていらして、合気道の師匠が同じで、少し先輩だったんです。それで何となく気が合いまして、通うようになったんです。
鈴木:父は最初、柔道から入って、合気道もやっていましたから。六段持っていました。
観音温泉・正運館
―これは、いつ頃の話なんですか?
清水:私が27~8歳の頃の話です。当時は道場もなかったのですが、私が来るようになりまして、先代の社長が道場を建てて下さり「いつでも使っていいよ」とおっしゃっていただきました。それがいまの「正運館」ですね。
観音温泉入口にある「観音温泉レストハウス」、大型バスで来た合宿参加者はここでマイクロバスに乗り換え。
―いまも観音温泉で合気道の合宿をされていて、外国の方もいれば、あの武田鉄矢さんもいらっしゃるそうですね。
鈴木:全館貸し切りで合宿をします。200名、多いときは300名の皆さんが、観音温泉へお越しになります。合気道は「勝ち負け」の世界ではないんです。お互い、「礼に始まり、礼に終わる」という武道の精神がいいね。(鉄矢さんは)腰の低い方ですよ。武道をやる方は、そういう方が多いです。
清水:(鉄矢さんは)合宿にもいらっしゃっています。一般の方に交じって稽古されています。
正運館
―お2人は、どんなところでケンカするんですか?
鈴木:たくさんありますけど、一つ憶えているのは、息子さんから「困ったんです・・・」とお電話いただいた時のことです。「父がカンカンに怒ってどうしようもないんです」と言ってきたんですが、じつは「私とケンカしてるのに、私に電話してきてもしょうがないでしょ!!」と怒った記憶があります。それでも武道は、お互いに方向性は同じくしながら、切磋琢磨していく姿勢がいいのよね。日本人の良さがあると思います。
ガラティア観音温泉
―これぞ「縁」という会長と清水管長でいらっしゃいますが、清水管長はいま少し御足を悪くされて、湯治で観音温泉にいらしているそうですね。
清水:いろいろ温泉がありますが、やっぱり「観音温泉」は来ていて、気持ちがほぐれるんですよ。言いたいことも言える所ですしね(笑)。
(観音温泉鈴木会長×天道流合気道・清水管長×上柳アナのトーク、おわり)
観音温泉るんるんタイム収録風景
伊豆・奥下田の地に湧き出す超軟水・ph9.5の天然温泉「観音温泉」。お聴きのアナタからは、引き続き、鈴木会長への“人生相談”も、「上柳昌彦 あさぼらけ」の番組メール(ue@1242. com)で受け付けています。ユニークな発想力で、様々な苦難を乗り越えている鈴木会長。癒しのお声で語る、その“哲学”に、アナタも“生きるヒント”を感じてみませんか?
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