ウィークエンド・ケアタイム『ひだまりハウス』~うつ病・認知症について語ろう

2025.03.16

2025年3月16日

ひだまりハウス、認知症専門医の朝田隆先生と一緒にお送りしています。

今回のゲストは、作家の谷川直子さんをお迎えしています。

お父様の看取りと別れを小説という形で
綴られた本の名前は「その朝は、あっさりと」。
96歳の父を自宅で看取るまでの20日間を描いた物語で、
谷川さんの体験が元になっています。

主人公は、元中学教師の恭輔さん96歳で、10年前から
認知症となり4年のあいだ在宅介護をしていました。
それらを実体験をもとに、この本が出来上がっています。

本日のゲスト、谷川さんは筑波大学を卒業後、雑誌編集者を経て、
競馬などのエッセーを執筆するライターに。
40代半ばで小説家を目指し、2012年に「文芸賞」を
52歳で受賞した。当時、遅咲きのデビューが話題になりました。

当時、このことを一番喜んでいたのが、実んお父様だったそうですが、
お父様が認知症を発症されたのは、その後すぐのこと。
そのご、行方不明になったことも…。

小説の半分は谷川さんの実体験に基づいて書かれ、もう半分は想像。
ある日、お父様の日記を見つけて読んだところ、認知症に
なって
悔しい人はいない…と谷川さんは強く感じ、お父様の想いをカタチに
したい
思いから小説を書き始めたとのことでした。

また、小説にすることで、介護のリアルエッセイ集にならないよう
もっと親しみある本を作りたい思いもあります。
そんな認知症の想いを、本人が語れない部分を、
家族の日常を描き
当時のお父様の独白を想像しながら、そこに小林一茶の俳句が入ってきます。

谷川さんが語る「その朝は、あっさりと」。
リアルなラジオバージョンとして語っていただきました。

この放送内容は次の日曜日まで聴くことができます。

ウィークエンド・ケアタイム 「ひだまりハウス」
~うつ病・認知症について語ろう~
| ニッポン放送 | 2025/03/16/日 06:25-06:44
https://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20250316062500

■谷川直子さんの最新作「その朝は、あっさりと」
朝日新聞出版から絶賛発売中
https://publications.asahi.com/product/24948.html

■2018年に発売された「私が誰かわかりますか」
こちらも介護や看取りを小説にされている本です。
https://publications.asahi.com/product/20281.html

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