2月 3日
ソフトボール 時速120キロのエース 上野由岐子選手

今週は、『ソフトボール』 を取り上げます。

今や、男子の野球、女子のソフトボールはすっかりオリンピック種目
として定着しましたが、残念なことに、
北京の次のロンドンでは正式種目から外されてしまいました。
日本の女子ソフトは、正式種目となったアトランタは4位、
シドニーは銀、アテネでは銅メダルと2大会連続でメダルを獲得。
ちなみに3大会とも金メダルはアメリカです。
今の代表選手たちにとっては、
北京が「金メダルへの最後のチャレンジ」となりそうです。

そのソフトボール日本代表のエースにお話をうかがいます。
世界一速い120キロ近いストレートを投げるという
日本のエース、ルネサス高崎所属の上野由岐子選手です。

山本  こんばんは。

上野  こんばんは。よろしく

山本  小学校3年生からやっているそうですが、
    そもそもソフトボールを始めたきっかけは何でしたか?

上野  友だちに誘われたのがきっかけです。
    私の地元はソフトボールが盛んだったので、
    何の疑いもなく始めました。

山本  今、ストレートの最高速が120キロくらいだそうですね。
    アテネのときより速くなりましたか?

上野  はい、アテネよりスピードは上がったと思います。

山本  時速120キロということは、ソフトボールのマウンドとホームの
    距離が13mあまりですから・・・
    野球の体感だと何キロくらいでしょうか?

上野  私はわからないんですが、野球だと160キロとか170キロに相当する
    って言われました。

山本  メジャーリーグの最高速よりも速いですね。
    これを打ち砕くのは難しいと思うんですが、
    それでもストレートばかりじゃ打たれるんですよね?

上野  そうですね。

山本  球種はどのくらいあるんですか?

上野  ストレート含めて6種類か7種類です。

山本  でも決め手はストレート?

上野  自信のあるのはストレートですが、それで討ち取るには
    バッターとの駆け引きも必要です。それが面白いところです。

山本  ソフトボールって投手戦が多いですよね。
    「早く点とってほしいな」と思ったりしませんか?

上野  あまり思ったことはないですが、
    点を取ってもらうまではゼロに抑えようと思って投げます。

山本  オリンピックでの最大のライバル、アメリカはめちゃめちゃ
    打ちますよね?どう戦いますか?

上野  力と力だと負けてしまうかもしれませんが、
    日本の良さ、ずる賢さを発揮して、こっちのペースに引き込みます。
    スピードボールをより速く見せるような駆け引きが必要です。
    
山本  一昨年の世界選手権。一度はアメリカを倒しましたね。
    ところが決勝で負けて、惜しくも銀メダルでした。

上野  準決勝のアメリカと決勝のアメリカは違いましたね。
    北京では、決勝のアメリカを倒すことを考えたいです。

山本  そうなると2連投する覚悟も必要ですね?

上野  はい。決勝トーナメントでは3試合戦う場合もありえます。
    3連投してもいい、という覚悟で臨みたいと思います。

山本  ズバリ、北京での目標は?

上野  アメリカを倒して金メダルを取ることです。

山本  ぜひ、120キロのストレートでアメリカをキリキリ舞いさせてください。

上野  はい、頑張ります。

山本  今日はありがとうございました。




 
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