2月10日
カヌー 女子カヤックシングル 竹下百合子選手
今週は、『カヌー』 を取り上げます。

カヌー種目には、フラット・ウォーターとスラロームがあります。
スラロームの女子カヤック・シングルで3大会ぶりのオリンピック出場権を
獲得したのが、早稲田大学の竹下百合子選手。
昨年の世界選手権で24位。国別で15位に入り、北京への道を切り開きました。

19歳の竹下百合子選手にお電話でインタビューします。

  ■電話:竹下百合子選手(19歳:早稲田大学)

山本  もしもし〜こんばんは。

竹下  こんばんは。よろしくお願いします。

山本  北京への出場おめでとうございます。
    日本選手は3大会ぶりだそうですね。

竹下  ありがとうございます。日本の女子でも二人目だそうです。

山本  カヌーを始めたきっかけは何でしたか?

竹下  東京の福生に生まれて、御岳に越してきたのですが、
    小学校2年生のとき、近所でカヌーをやっている家族と親しくなって、
    その影響で始めました。

山本  その頃は、激流を下ったわけではないですよね?

竹下  最初はプールのような流れのないところでやっていました。
    それでも、最初は怖くて泣いていました。

山本  カヌーで引っくり返るのを「チン」って言いますよね。
    その体勢から、自分で戻さないといけないんですよね?

竹下  はい。はじめにそういう練習をしました。

山本  カヌーのスラロームというのはどんな競技ですか?

竹下  海外と日本のコースは違うんですが、世界大会では人工でつくられた
    コースで競技します。20のゲート(旗門)が設置されて、それを通過します。

山本  人工のコースは自然の川より激しいそうですね。

竹下  わざと急流にして、波も大きくなっています。

山本  旗門を通過しないと減点になるんですか?

竹下  (ポイントが少ない方が上位なので)旗門不通過だとポイントが加算されます。

山本  旗門を通れないと戻ったりしますか?

竹下  するときもありますが、そうなるともう上位には入れないですね。

山本  ホームページの写真は激流で首まで

竹下  頭から水をかぶります。

山本  人工コースは日本にないそうですね。

竹下  日本の自然の川の練習だけでは慣れないので海外に行く必要があります。

山本  日本としてはオリンピック出場権を獲得したことが快挙なんですが、
    カヌーではどこの国の選手が強いんですか?

竹下  ヨーロッパが強いです。特にドイツやフランスの選手です。

山本  竹下選手は167センチ。ヨーロッパの選手はもっと大きいんですか?

竹下  大きい選手もいますが、同じくらいとか、私より小柄なの選手もいます。
    身長は関係ないと思います。

山本  竹下選手はどんなカヌー(カヤック)を使っているんですか?

竹下  長さは3m50で、重さは「9キロ以上」という規定ギリギリの9キロ。
    カーボン製です。

山本  カヌーは傷むので買い替える必要があるそうですね。お値段はいくらくらいですか?

竹下  私は年に1回は買い換えます。定価で40万円くらいします。

山本  けっこうしますね〜。そのほかに遠征費も、パドルもかかるそうですから、
    費用も大変ですね。
    カヌーのスラロームで勝つには、何が必要ですか?

竹下  北京にほ行って本番のコースを試してきましたが、大きくて難しいコースです。
    基礎技術をしっかりやって、強い流れに負けないように身体をつくっています。

山本  北京での目標は?

竹下  たくさん応援してくれる方がいるので、皆さんの期待にこたえられるように
    頑張りたいと思います。

山本  ありがとうございました。





 
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