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1月27日 |
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ハンドボール 北京五輪アジア予選に向けて〜日本ハンドボール協会 田中茂さん |
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今週は、『ハンドボール』を取り上げないわけにはいきません。
去年のアジア予選で、男子はクウェート、女子はカザフスタンが出場権を得たものの、
あまりにも審判の判定がおかしかったということで、IHF国際ハンドボール連盟がやり直しを決定。
しかし、クウェートの王族が会長をつとめるAHF=アジアハンドボール連盟は、
クウェート・カタール・UAEなどの不参加を表明。
「やり直しの予選に参加した国は、AHFから除名」などの圧力をかけていますが、
29日と30日に、東京・国立代々木競技場で、日本と韓国の2カ国のみ参加して、
やり直しのアジア予選が行われようとしています。
そこで今日は、アトランタ・オリンピック予選に出場した元全日本選手で現在、
日本ハンドボール協会 常任理事、強化委員をつとめる田中茂(たなかしげる)さんに、
「中東の笛」について、今度の日韓対決について、お話をうかがいます。
山本:もしもし、田中さん〜よろしくお願いします。
田中:よろしくお願いします。
山本:29日、30日に試合が決まりましたが、このところお忙しかったでしょう。
田中:こんな大会を短期間で運営するのも大変ですが、一番大変なのは選手たちですね。
山本:ところで、中東の国に極端に有利になるという、いわゆる「中東の笛」といわれるジャッジは
田中さんの選手時代もあったんですか?
田中:私たちが参加したアトランタ五輪のアジア予選はクウェートで行われました。
その頃からひどく・・・と言いますか、公平性を欠くジャッジが目立つようになりました。
山本:そのときはクウェートが出場権を得たんですね。
田中:はい、そうです。
山本:ハンドボールは、サッカーなどと比べても接触プレーが許される競技だと言われますね?
田中:体の正面で受ける分には激しく当たっても反則にはなりませんし、
ある意味、ラグビーのように戦う部分が求められる競技ですね。
山本:それだけに審判の主観に左右される要素が大きいということですか?
田中:そうとも言えますね。
山本:日本はソウル五輪以来、オリンピックに出場していないというのは、
「中東の笛」だけが原因ではなく、韓国という強敵がいることもありますね?
田中:韓国はソウル五輪前から非常に力をつけました。
以来、現在も継続して力を維持しています。
女子はアテネの銀メダルですし、ソウルとバルセロナで金、アトランタでも銀をとっています。
女子は世界のトップ、男子も世界の上位チームといえます。
山本:相当強いんですね。
田中:相当強いですけど、日本も強いですよ、今回は。
山本:実際、日本と韓国の対戦成績はどうなっていますか?
田中:最近の公式戦は2引き分け1敗です。1敗は去年の愛知・豊田市での北京予選。
アテネ五輪の予選では引き分け、アジア大会でも引き分け。
今の実力は五分と五分と思っています。
山本:韓国と日本がやり直しの実現。日本にとってはプラスですね?
田中:豊田市の大会では負けて、男子は2位(世界最終予選の出場権)にも入れませんでした。
それが、もう一度チャンスを与えられたんです。
50%のチャンスですが、僕はそれが100%のチャンスになると信じています。
山本:やり直しの予選といっても、ハンドボールの日本リーグはシーズン真っ最中なんですね。
トップコンディションでぶつかれるということですね。
田中:はい、選手はベストに近い状態です。むしろ心配なのは、リーグ戦の疲労ですが、
一発勝負ですし、気持ちが入っているので大丈夫でしょう。
山本:日本を応援する声が代々木競技場に集結します。
田中:今まで応援してきてくれた方、何度も涙を流してきた方、
たくさんの方に集まっていただきたいと思っています。
山本:心の底から応援しています。ありがとうございました。
田中:よろしくお願いします。ありがとうございました。
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