ラジオを通じて健康について考える「ラジオ人間ドック」

5月15日(月)〜5月19日(金)は、

「こんなに怖い睡眠不足」

日本大学医学部精神医学系主任教授、内山真(まこと)先生に伺いました。

 

5月15日(月)

OECD(経済協力開発機構)が、各国の人々がどんな生活をしているのかを調査し、

その中から睡眠時間を割り出した。眠っている時間というより、

ベッドに入っている時間を表しているので、例えばヨーロッパなど起床してからも

ベッドの中で新聞を読むといった時間を取っている国は、睡眠時間が長いという結果になっている。

日本や韓国など、昔から布団を上げ下ろしして生活している国は、

この調査だと睡眠時間が短いという結果が出がち。

医学的に調べた睡眠時間は、人種差がほとんどないという。

OECDのこの調査結果は睡眠時間の違いというより、生活の仕方の違いと言える。

睡眠不足は先進国では、働き盛りの人には多い問題。

 

5月16日(火)

10代の頃は睡眠時間はおよそ8時間ぐらいで推移する。

25歳ぐらいになると、健康な方の睡眠時間は7時間程度になる。

45歳ぐらいになると、6.5時間程度。ただし個人差はある。

65歳ぐらいの健康な方の睡眠時間は、およそ6時間。

布団に入ってもなかなか眠れない状態を「不眠」という。

不眠は「寝つきが悪いタイプ」「夜中に目が覚めやすく眠りが浅いタイプ」

「朝早く目が覚めるタイプ」、大きくこの3つに分けられる。

朝早く目が覚めるタイプには男女の差が出る。

男性は45~50歳を超えると朝方化してきて、早寝早起きになる傾向がある。

女性はあまり変わらないので、ここで1~2時間の睡眠差が出てくる。

 

5月17日(水)

中年以降になると男女の睡眠にはずいぶん差が出てくる。

男性は朝方化してくるし、女性はほとんど変わらない。日本だけでなく、

ドイツとイギリスが共同で行った調査でも女性は年を重ねても朝方化することが少ないという。

例えば夫が早寝になると、奥さんも一緒に早く寝ようとする。

体が眠る体制になっていないまま床に入ると、寝つきが悪くなったりする場合がある。

男女では睡眠のペースが違ってくるということを理解し、

無理に相手に合わせるのではなく、自分のタイミングで睡眠をとる方がよい。

 

5月18日(木)

睡眠時間が極端に足りていない人、睡眠時間が6時間を切っている人は、

心臓病、糖尿病、高血圧などにかかるリスクが高くなってくる。

一方で、睡眠時間が8時間を超える方も病気のリスクはある。

「寝だめをする」という人がいるが、これはあまり意味がない。

〝来週忙しいから今週たくさん寝ておこう″といった睡眠の貯金は

逆に体調が崩れやすくなる可能性もある。

日中急に眠くなるといった方は睡眠不足かもしれないので、眠りを考えた方がよい。

また睡眠時無呼吸症候群の疑いもあるので、イビキをかいているかなどを確認し

医療機関で診察することを勧める。

 

5月19日(金)

昔は睡眠不足になると太りやすいと言われていた。起きている時間が長いとつい

食べてしまうとか、睡眠不足で体がだるいから階段を使わなくなるからと言われていた。

睡眠が不足してくると脳のメカニズムとして、食欲を出すホルモンが出たり

満腹感が得られないホルモンが出たりすることが、10年ほどまえ研究で分かった。

食欲を出すグレリンという、消化器から出るホルモンが増えてきたり、

また脂肪組織から出るレプチンという満腹感を感じさせるホルモンの分泌が悪くなるため。

食欲がでて食べてしまうが満腹感が得られないので、さらに食べて肥満になる。

これは年齢関係なく起こる。

 

 

日本大学医学部精神医学系精神医学分野

東京都板橋区大谷口上町30-1

03-3972-8111㈹ (内線2431)

 

http://www.med.nihon-u.ac.jp/~psycho/

 

 

 

お聞き逃しの方は、radikoのタイムフリーサービスで

コチラから放送日を選んでいただき、お聴きいただけます。

なお、このラジコのタイムフリー聴取機能は、

過去1週間以内に放送された番組を聴くことができます。

番組内容やCMは、過去のものになりますので、ご注意ください。

  • ラジオリビング
  • えりのお便り
  • ニッポン放送東島衣里アナが取材先で寝てしまったのはナゼ?