ラジオを通じて健康について考える「ラジオ人間ドック」

12月4日(月)〜12月8日(金)のテーマは、「知っているようで知らない、風邪のお話」 

現役医師で医療ジャーナリストの森田豊先生に伺いました。

 

12月4日(月)

2000年頃から風邪かインフルエンザを区別できる検査キットができた。

インフルエンザはワクチンもできたが、風邪は200種類以上のウイルスによって起こる上気道炎。

200種類以上あるので、それぞれのウイルスに対して薬を作ることができない。

また風邪はインフルエンザに比べて軽い症状で終わることが多いので、

費用対効果などもあって、薬が作れない。

一般的に言われる風邪薬は、風邪のウイルスをやっつけるのではなく、

風邪の症状をやわらげるもの。

どうしても仕事が休めないなどの場合は薬を服用するのもよいが、

家で休めるのであれば、睡眠・安静・水分補給・栄養補給で治す方がよい。

漢方薬は体を温めたり、新陳代謝をよくする効果もあるのでおすすめ。

ただし自分に合ったものを選ぶために、専門医に相談すること。

 

12月5日(火)

冬に風邪が多くなるのは、200種類以上あるウイルスが低温で乾燥している時に

活発に活動するからと考えられている。

一度咳をすると10万個のウイルスが飛び散る、

一度くしゃみをすると100万個のウイルスが飛び散るという。

200種類の中でも一番多いのがライノウイルス(30~50%)

そのほかコロナウイルス、パラインフルエンザウイルスなど様々ある。

最近注目されているのが「RSウイルス」。主に子供がかかる風邪の原因として有名だが、

大人がかかると命を落とすこともあるので注意が必要。

38度以上の熱、咳、鼻水など症状は通常の風邪と同じだが、持病があったり、

免疫力が落ちてくると、肺炎や気管支炎などひどくなる場合がある。

RSウイルスはまだワクチンも作られていない。

 

12月6日(水)

昔は風邪をひくと汗をかいて治せ!という発汗療法が言われていたが、これは間違い。

発汗することで脱水に陥ってしまったり、体力を消耗して風邪の治りを遅くしてしまう。

最近は、脇の下や首のまわりなど、体を冷やすことが勧められている。

世界各地の民間療法も様々!

アメリカでは「コーラの炭酸を飛ばして飲む」、

イスラエルでは「へびを体の上に何匹も乗せてマッサージをさせる」

インドネシアでは「背中をコインでこする」

カザフスタンでは「にんにくをネックレスのように首にかける」

言い伝えとはいえ、効果があるかどうかは何とも言えない。

 

12月7日(木)

風邪の時には抗生物質を飲むと早く治るんじゃないかと思っている人も多い。

喉が真っ赤に腫れている、膿のような痰が出る等など、細菌による感染の場合は

抗生物質を飲むのがよいが、鼻水やくしゃみなどの風邪症状には効果はない。

抗生物質は細菌に対して効果はあるが、ウイルスに対して効果はない。

呼吸器学会も「風邪への抗生物質は、できるだけ控えるべき」と明言している。

〝風邪をひいた時にビタミンCを多く摂ると良い″これは根拠なし。

日本ではたまご酒、フランスでは赤ワイン&溶き卵、イタリアではホットミルク&コニャック、

スウェーデンでは生姜とはちみつをビールに入れる、韓国では唐辛子入りの焼酎を飲む、

ロシアではウォッカ&胡椒など、酒にまつわる民間療法は世界各地いろいろあるが、

酒はのどを乾燥させ炎症を広げてしまうのでお勧めしない。

 

12月8日(金)

風邪が治ったあとぶりかえすケースもよくあるが、これはぶり返したわけではなく、

別のウイルスに新しく感染して、新たに風邪をひいているだけ。

ウイルスは一度やっつけると体に免疫ができるので、同じウイルスに感染することは防げる。

ウイルスも賢いので、型を変えて攻撃してくるため、ぶりかえしたような症状になる。

ぶり返す風邪には乾燥対策が大事!

湿度が40%以下になると、ウイルスは30分ほど空気中に漂う。

湿度をあげることで、ウイルスを早く落とすことができる。

カテキンは多くのウイルスをやっつけてくれるので、こまめにお茶を飲むのもお勧め。

 

 

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