ラジオを通じて健康について考える「ラジオ人間ドック」

2月12日(月)〜2月16日(金)は、

「前立腺がんの最新放射線治療」

ジェイコー東京新宿メディカルセンター放射線治療科、黒崎弘正先生にお話を伺いました。

 

2月12日(月)

男性で胃がん、肺がんに続いて3番目に多いのが前立腺がん。

前立腺がんの治療はIMRT(強度変調放射線治療)がスタンダード。

IMRTは癌に集中的に放射線を当てて、その近くにある正常組織をできるだけ守ることができる。

ダヴィンチを使用して癌を取る手術もあり、

これは入院が必要だが、わずかな日数で退院することができる。

これに対しIMRTは外来で治療が完結できるが、2ケ月ぐらいかかる。

手術、放射線治療、ホルモン療法をうまく組み合わせて治療していく。

 

2月13日(火)

IMRTは癌に厳しく、正常組織には優しい治療法。

IMRTの適用はⅠ期~Ⅲ期の癌まで。Ⅰ期とⅡ期は前立腺の中に癌がとどまっている状態。

Ⅲ期はとなりの精嚢に移っている状態。ジェイコー東京新宿メディカルセンターでは、

放射線治療のひとつ、トモセラピー治療を行っている。

トモセラピーは癌に狙いを定めて、360度から癌にめがけて放射線を照射するもの。

早期の前立腺がんはもとより、遠隔転移はないがリンパ節に転移している

前立腺がんに対して実施する。

 

2月14日(水)

前立腺がんで症状が重くなるⅣ期。前立腺がんで亡くなる人の95%は骨転移。

骨に転移すると相当の痛みを生じる。

前立腺がんはホルモン療法が効果があるが、癌が進んでくるとホルモン療法が効かなくなる。

ホルモン療法が効かなくなると、骨転移している場合が多い。

骨転移して痛みを感じるのは個人差があるが、放射線治療をすれば痛みは軽減してくる。

 

2月15日(木)

外部照射で行う放射線治療のほか、放射線医薬品を使用する治療法もある。

放射線医薬品「ラジオアイソトープ」を腕に注射するもの。

骨転移の初期の痛みには「ストロンチウム治療」を行うが、ホルモン療法が効かない

去勢抵抗性前立腺がんの骨転移に対する治療として、放射線医薬品が保険承認された。

一度の注射で痛みを解消することができる。

一個だけでなく、数十個の骨転移にも対応できる放射線医薬品である。

痛みを取るだけで癌を治す薬ではないが、PSAの数値が下がる人もけっこういる。

 

2月16日(金)

前立腺がんが40代で発見されるのは数万人に一人と言われており、

だいたいが50歳を超えてから発症する。50代後半~70代に多い病気。

90歳以上の方はほとんどが前立腺がんを持っているが、重くないものが多い。

昨年から「ラジウム」を使った治療が開始されている。

「ストロンチウム」はβ線を使った放射線治療で、「ラジウム」はα線を使った放射線治療。

これも注射で、月1回6度にわたって、およそ5ケ月間かけて行う。

これによって前立腺がんの患者さんの生存率が上がっており、

死亡リスクは30%下がると言われている。

 

 

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