ラジオを通じて健康について考える「ラジオ人間ドック」

3月26日(月)〜3月30日(金)は、

「アスリートに学ぶ元気術」そして「鎌田實、最終メッセージ」

作家で諏訪中央病院名誉院長の鎌田實先生に伺いました。

 

3月26日(月)

スポーツ選手などが筋肉を動かしたり、戦うときはアドレナリンが出る。

逆に精神的なコントロールは、ノルアドレナリンが関係している。

集中力や動揺しないで壁を突破する力が、ノルアドレナリンにはあると言われている。

このノルアドレナリンを上手く使っていると感じたのが。平昌オリンピックで活躍した

カーリング女子の「そだね~」という言葉。これが副交感神経を刺激し、

脈拍が上がり過ぎないよう平常心を保つようにコントロールされていたという。

幸せホルモン、セロトニンも大切になってくるが、あの〝もぐもぐタイム″が

セロトニンの分泌を促し、幸せな気持ちになって、次の試合に臨めたのではないか。

という鎌田先生の分析。

 

3月27日(火)

ランナーズハイとは、マラソンランナーが走っているうちに疲れがピークでもうだめだと

思ったのに、しだいに気分爽快になりいつまでも走っていられるように感じる現象。

これはα―エンドルフィンという物質が脳内にあふれるからだと言われている。

エンドルフィンは脳内麻薬とか体内モルヒネとも言われ、快感を感じると分泌される。

体内モルヒネ=エンドジーナス・モルフィンの略称で、エンドルフィンと名付けられた。

お風呂に入って気持ち良いなぁ~というのもエンドルフィンが出ているから。

 

3月28日(水)

テストステロンはチャレンジ精神、壁を突破する力に必要なホルモン。

これが足りなくなると男性性腺機能低下症候群(LOH)になったり、うつ病になる可能性もある。

テストステロンは運動したり、筋肉ができると出てくる。

最近マラソン大会などで心停止など重篤なトラブルが起きている。

それを研究している医師が調べたところ、テストステロンがものすごく低下していることが分かった。

テストステロンが低下するほど練習しすぎたため、大会本番でトラブルを起こしたと考えられる。

テストステロンを上げておけばそういったトラブルも少なくなる。

体を動かすことが大事!

 

3月29日(木)

鎌田先生が内科医として44年間長野県で健康づくり運動を行った。

健康寿命は山梨県や愛知県が追い越してきている。

男性の平均寿命1位は滋賀県、2位は長野県。

滋賀県は「野菜たべ隊」という組織ボランティアを結成し、野菜摂取を上げた。

また納豆の摂取が増え、鮒ずしなど発酵したものを摂取することで腸内環境が良くなった。

これで免疫力があがり、野菜の中にある抗酸化力が動脈硬化を防いで長寿となっている。

愛知県は赤味噌文化。赤味噌は普通の味噌よりポリフェノールが多く含まれている。

またモーニング文化も関係しているのではないかという。

炭水化物、ビタミン、たんぱく質をしっかり摂ることで健康寿命は上がってきているという。

 

3月30日(金)

鎌田式健康法!

「減塩」塩もしょう油も控えめにして、血圧のコントロールをすることが大事。

「野菜」しっかり野菜を摂って、動脈硬化を防ごう。

「良い油」オメガ3!アマニ油、えごま油、魚の脂などを摂りましょう。

「仲間」気心しれた仲間と笑顔で過ごすことは健康寿命を延ばすことにつながる。

「運動」鎌田式スクワット、ウォーキングなど自分流に無理のない程度で続けよう。

「感動」美味しい物を食べておいしい!美しい物をみてキレイだ!など感動することが大事。

「人のために何かをする」ボランティアなどをしている人はしていない人に比べて

40%高血圧のリスクが少ないというアメリカの論文もある。

 

リスナーの皆さま、長年お聴きいただきありがとうございました。

 

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