本当ならすぐにやらなければならないのに、

つい後回しにしてしまう・・・

『物事を先延ばししてしまう心理』についてです。

 

■今週(10/1610/20)のテーマ:『物事を先延ばししてしまう心理』

 

10/16(月) 『先延ばししてしまう原因①』

 

今年8月に『片付けられない心理』についてお話しましたが、

その最大の原因が"もったいないから"といったように

『モノが捨てられない』という心理があります・・とご紹介しました。

実はそれ以外にも"いずれはやるから・・"といったように

『先延ばし』も片付けられない要因の1つだそうです。

 

この『先延ばし』の心理ですが、人間には苦手なことや嫌なことを

後回ししようとする性質があるそうです。

これは大人だけでなく、子供にも見られる心理で、

その代表が『夏休みの宿題』です。

夏休みになる直前、または夏休みになった直後は

"今年こそ早めに終わらせて、ドタバタしないようにしよう!"と決意して、

最初のうちは宿題に取り掛かります。

ところが気がつくと、宿題は後回しになっていて、

夏休みの終わりが近づくと、ドタバタしてしまうというものです。

 

こうした『先延ばし』について、様々な研究が進められています。

例えば2015年に、スウェーデンの大学の研究チームが発表した

研究結果では、『先延ばしする行為』について

『将来の残念な結果を予測出来るにも関わらず、

自らの行動を自発的に遅らせてしまうこと』と定義づけています。

 

さらに『慢性的な先延ばしは、ストレスに対処するための

"感情の働き"であり、その結果、人間関係や仕事、健康面で

問題を引き起こす可能性がある』としています。

 

 

10/17(火)  『先延ばししてしまう原因②』

 

アメリカの大学では、何人もの心理学の先生が、

『成人の約2割が、自分を"先延ばしの常習犯"だと

認めています』という調査結果を発表しています。

 

仕事の場合、先延ばししたことで約束の期日に間に合わなかったり

間に合ったとしても、いわゆる"やっつけ仕事"になってしまい、

満足出来る内容とは言えないものになってしまうことがあります。

 

これが『健康』の場合、体の不調を感じていても、

すぐに病院に行かずに"いずれ行くから・・"とか

"もっと悪くなったら行くから・・"と、先延ばししてしまいます。

その結果、病気の場合、悪化してしまうこともあります。

 

こうした『物事を先延ばししてしまう人』には

『同じ失敗を繰り返してしまう』

『本来やるべきことを、後回しにしている』

『いつもギリギリになるまで行動を起こさない』といった共通点が

見られるそうです。

 

さらに『物事を先延ばししてしまう人』の場合、

『時間管理が出来ない傾向』にあるそうです。

"やるべきこと"があって、本当なら直ぐに取り掛からないと

間に合わないはずなのに、"まだ日にちに余裕があるから大丈夫!"と

先延ばししてしまいます。

そうしているうちに、ギリギリになっても出来ていないことに気づいて、

あわてて取り掛かることになります。

 

中には"これは3日あれば出来るから!"といったように計算して

先延ばししたものの、実際には3日間では終わらずに、徹夜したり

焦りながら作業をしていくことになります。

確かに慣れてくると"これは何日あれば出来る!"という計算が立つかも

知れませんが、そんな時に限って、予想外の出来事が起きて

計算通りに作業が進まないこともあります。

 

 

10/18(水)  『先延ばししてしまう人に見られる傾向』

 

"先延ばししてしまう人に見られる傾向"として

『時間の管理が出来ない』の他にも、

例えば『やるべきことに興味がない』というものがあります。

 

人は自分が好きなこと、興味あることには積極的な反面、

苦手なことや嫌なことは、後回ししようとする性質があります。

後回しにしたところで、最後はやらなければならないことは

分かっていても、ついつい先延ばししてしまって、

後悔する結果となってしまいます。

 

さらに、苦手なことや嫌なことに対しては、

誰もが不安な気持ちが強いです。

その不安な気持ちから避けようとして、例えば突然、

部屋の片付けなど、今すぐにやらなくてイイことを

やり始めてしまいます。

 

部屋の片付けが終わっても、他に何かやり始めてしまうため、

まずます"本来のやるべきこと"が後回しになってしまいます。

また『先延ばししてしまう人』の場合、

"集中力が続かない"という傾向も見られるそうです。

    

先延ばししても、ギリギリで間に合ってしまうことがあります。

それが何度か続くと"ギリギリでも出来る!"という成功した体験が

脳に刻み込まれるそうです。

こうした成功体験が"ギリギリでも結果的には、

いつも間に合っているから"という、

妙な自信を植え付けてしまうそうです。

 

さらに"逆に自分は、ギリギリまで追い込まれないと

ヤル気が起きない!チカラが出せない!"と思い込んでしまいます。

こうした成功体験から"先延ばしして、いつもギリギリ"という

パターンを繰り返してしまうそうです。

 

 

10/19(木) 『先延ばしするクセを直すためのアドバイス①』

    

心理学や精神医療の専門家の方々が、

様々なアドバイスをされています。

 

例:『先延ばしした場合のリスクを考える』

先延ばししても、心のどこかに"やるべきこと"の存在があります。

期限が近づくにつれて、それは大きなプレッシャーとなっていきます。

ギリギリにならないとヤル気が起きない!という方もいますが、

たまたま結果的に間に合ったのであって

それが毎回続くとは限りません。

予期せぬ事態が起きたり、体調を崩したりすることも考えられます。

 

そういったリスクを考えておくと、

早めに始めよう!という気になるそうです。  

早めに終わらせることで、気持ちも楽になります。

 

例:『やるべきことを書き出す』

先延ばししてしまう人の場合、やる前から頭の中で勝手に

"手間が掛かる"とか"量が大変"とイメージしてしまうそうです。

それが書き出すことで、頭の中でイメージしていたよりも実は

中身も量も、それほど大変ではないことに気づくこともあるそうです。

例えば作業順に書いておくと、1つ終わらせる度に

それを消していくことで、達成感が得られます。 

そうやって書き出すことで、やるべきことが明確になって、

簡単に先延ばし出来なくなるそうです。

 

さらに先延ばししてしまう人の場合、先延ばししたことで、

"やるべきことそのもの"を忘れてしまうことがあるそうです。

ギリギリになってハッ!と思い出したり、

人から"あの件、いついつまでだけど大丈夫だよネ?"と言われて

あわてないためにも、書き出しておくことは大切だそうです。

 

 

10/20(金)  『先延ばしするクセを直すためのアドバイス②』 

 

例:『始まりの期日を決める』

締め切りの期日が決まっている場合、それまでに日にちがあると

先延ばししてしまう傾向にあります。

そうならないために"最低でも、いついつまでに始めないと

間に合わない"という日を決めておくと良いそうです。

 

例:『本来の締め切りの日よりも前倒しして、

自分で締め切りの日を決める』

確かにそうすることで、本来の締め切りの日よりも

早めに終わらせることが出来ますが、

本来の締め切りの日を知っていることで、安心してしまって、

先延ばししてしまうこともあるそうです。

 

例:『やり遂げた後の、自分へのご褒美や楽しみを用意する』

例えば日帰り旅行でも、親しい友達と会う・・というのでも構いません。

そういう楽しい予定を入れることで、

それまでにやり遂げないと・・という励みになります。

 

苦手なことや嫌なことをするのは、労力が必要ですし、

正直、苦痛ですよネ。

そこで、やるべきことが途中の段階であっても、

気分転換が必要だそうです。

一度に全てやろうとしないで、1つずつやり終える度に

リラックスすることで、ヤル気を継続させることが出来るそうです。

 

 

■今週の感想 

 

"つい先延ばししてしまうこと"。

私の場合、年賀状書きです。

気付くと年賀状の受付が始まる12/20が過ぎていて、

"このままじゃ、元日に着かない!"と、

あわてて真夜中に書いたりしています(汗)

今年こそはドタバタしないで済むようにしたいです。

 

"先延ばし"のように、日常によくある行動の心理、

またいつかお送りしたいと思います。

"こんな行動の心理が知りたいです"という

リクエストがありましたら、ぜひ番組までお寄せ下さい。

 

 

【お知らせ① 次週(10/23~)からのテーマ】

 

畳や障子、襖(ふすま)など『日本の家屋に関するモノ』について・・・

 

【お知らせ② 番組で使用しているBGM

 

◆オープニング 

SIMPLE THING(シンプル・シング) / ミニー・リバートン

 

◆エンディング

LARRY'S WORLD(ラリーズ・ワールド) / ラス・フリーマン