南三陸のコミュニティFM「FMみなさん」のスタッフと街がの人々を丹念に取材したドキュメンタリー映画「ガレキとラジオ」の塚原監督とトークショーを日曜日に。監督は放送作家として昔からの知り合い。被災された方々にいきなりカメラを向ける訳にはいかないでしょと聞くと、やはり数ヵ月現地に通って信頼関係を作ったとのこと。刺激的な映像ではなく本当に南三陸に寄り添った作品。ラジオの原点とは何かをを教えてもらった。仮設住宅で「FMみなさん」を聴くおばあちゃんはカメラの前で自分の気持ちを吐露し続けたという。辛いのは自分だけではないのだから、娘と孫を津波で失った悲しみは、自分の心の奥底に閉じ込めていたそうだ。この方が、肉親を探して警察署で津波で亡くなられた方々の写真のファイルをめくるシーンがある。そこには短い時間だが身元不明のご遺体が映る。監督はあくまであるがままを撮りたかったと言う。賛否は当然あるだろうが 、このおばあちゃんにとって変わり果てたご遺体のファイルを淡々と見続けることが日常であることが胸に迫る。4月公開時に監督にお越しいただき改めて様々伺おう。