「わが心の映画音楽コンサート」に、
多数ご来場いただき感謝申し上げます。

超満席の状態になり、入場まで時間がかかり、
お待たせしてしまった方々もいらっしゃったと、
終了後に聞きました。

すいませんでした!

前回のコンサートのために購入した、
タキシードが今年も活躍して、
よかったよかった。

「アラビアのロレンス」の演奏の際の、
打楽器の使い方の説明が。
指揮者の竹本泰蔵さんからあり、
それを聞いて演奏を聞くと、
なるほどなぁと関心が深まりましたねぇ。

ああいうことをもっとお聞きしたいと、
スタッフと終演後話したのですが、
それってほとんど「題名のない音楽会」ですよね、
と言われ、確かにと思いました。

アンコールは意表をついて、
「男はつらいよ」でしたが、
一瞬会場から笑いとどよめきが起こりましたが、
その後、舞台の袖の小窓から、
客席を覗いていたのですが。
あちこちに目頭を押さえる人がいました。

そうなんですよ、私もリハーサルの時に、
「ジャャ~ン、チャラララララララ~」
というメロディーが流れた瞬間に、
何故だか鼻の奥がツーンとなったのです。

これは私だけと?思っていたもので、
思わず小窓を覗いてしまいました。

あの感情は私だけではなかった。

寅さんは今でも心の中のスクリーンでは、
旅を続けているのだなぁ、
きっと東北の小さな町で、
おじいちゃんおばあちゃんに、
声をかけているんだろうなぁと、
ひとり悦に入り、そのことをそのまんま、
ステージで話してしまいました。

ちょっと「どう?俺っていいこというでしょ」
的トークではありますが、
なんだか本当にしみじみそう思ったということで、
なんとか見逃しておくんなせい!

来年の開催はどうなるかは、
まだわかりませんが、
もう演奏する曲がないのでは?
と若干思い始めていたのですが、
打ち上げの席で呼んだアンケートの束の中に、
「これもある!」「あれもある!」という、
たくさんのリクエストをいただきました。

いやはや本当に何から何まで、
ただただ感謝であります!

来年もタキシードは活躍するのかなぁ・・・

ニッポン放送
上柳昌彦