三連休にもかかわらず、子供たちの小学校は火曜日も秋休みということで四連休。何だそれって感じであります。前期後期方式なので夏休みが少し短いのですが、共働きのご家庭にとっては「もう!学校行ってて!」という感じではないでしょうか。

 

ここ最近気になって仕方がないことがいくつかあります。気になるというよりいったいどちらが正論なのかが私の頭では判断できないということです。

 

鉢呂前大臣の「死の町」発言とその前に発言していた「放射能つけちゃった」発言。(これに関しては正確にどう発言したのかメディアによって違うのですが)

 

私は「言語能力の欠如」「センスのなさ」「配慮のなさ」ということを感じたのですが、一方で「死の町」発言が報道された後に「こんな発言もありましたよ」という感じで「つけちゃった」発言が合わせ技一本という感じで流布されたのには違和感もありました。

 

しかしこれがフリーのジャーナリストを中心にネットの世論としては「死の町」と表現して何が悪いのか、事実そうではないかという論評で満ち溢れました。

 

ネット上で大マスコミと揶揄される新聞では、コラムなどでは鉢呂さん擁護の意見も散見しましたが、社説などでは厳しく批判されていました。

 

小沢一郎さんの裁判でも新聞テレビとフリージャーナリストやネットの世論の差は顕著でした。この日本の危機にこそ小沢さんの出番であるにもかかわらず、それを阻止するのはそのことで不利益を生じるアメリカや官僚や大マスコミの不当な圧力であるという陰謀史観的意見と、小沢氏は裏献金のことや4億円の原資を説明する道義的責任があるという意見が対立しています。

 

TPP(環太平洋パートナーシップ)という高い関税を是正して他国との物の行き来をスムーズにしてお互いに発展して行こうという協定を結ぶべきか否かという論争もあります。TPPなどに加盟すれば日本の農業は安い他国の農産物に凌駕されてしまうという意見と、TPPを機に農業のあり方を根本的に考え直さなければ農業の未来はないと論ずる人もいます。

 

高齢で小規模の農家を統合して大規模な農業に企業が参入するという考えがあります。津波の被害を受けた東北の漁業にも特区という形で同じような形態を導入する考えもあります。

 

農業だけではありません。金融や医療や雇用などにもTPPは大きな影響を与えるので絶対に受け入れるべきではないという人も多くいます。一方で今受け入れなければ日本は衰退すると書く新聞もあります。

 

TPPもネットの世論と大マスコミ(?)の意見との乖離があって、私のように専門的な知識が欠落している人間にとっては、何をどう判断してよいのやらと迷うところ大なのであります。

 

互いに相手の考えはアホで無知極まりないと攻撃し合うのはいいのですが、「そのどちらの極論にもついて行けまへん。わしアホでっから!」とバカ丸出しの毎日を私は送っております。

 

結局は自分の頭でしっかり判断しなければならにのですが、どうも判断材料が少ない部分もあります。

 

自分が信頼できる識者を探し出し、その意見を判断の材料にすべきなのでしょうが、これがまた大いに迷う悩ましいことです。

 

「60年安保闘争」や「70年安保闘争」の際、安保反対のデモに参加していた人たちに「安保」の内容を正確に理解していた人は少なかったという分析があります。

 

すべての情報は開示され、その情報を懸命に「ない頭」で考える時代がまた来ていることは確かです。

 

「これはこうなんだよ!」と言えない自分が情けないですし、「これはこうなんだよ!」と自信満々で言う人々を少々胡散臭く思ってしまう狭量な私でもあります。

 

真実はどこに?正義はどこに?うんと悩んで大きくなってやるぞっと!

 

ニッポン放送

上柳昌彦