阿部亮のNGO世界一周!
番組では、日本国内や世界各国で活躍するNGO(国際協力に携わる民間組織)を紹介。
NGOの代表や現地スタッフの方々をゲストに迎え、「なぜNGOに入ったのか?」
「現地はどんな悲惨な状況なのか?」
「どんな支援活動をしているのか?その成果は?」
「NGO活動の現場で目撃した現実とは?」「NGOは世界をどう変えたいのか?」
などの疑問に迫りつつ、世界を舞台に頑張っている日本人の姿を、
パーソナリティ阿部亮が紹介していきます。
(収録中の阿部亮さんと立教大学名誉教授でもある笠原清志さん)
14日の放送は 先週に続き、バングラディシュの世界最大級のNGO BRACについて
跡見学園女子大学教授で、立教大学名誉教授でもある笠原清志さんにその具体的な活動について伺います。
笠原先生は アジア、アフリカの女性の自立支援を長年にわたって研究されている方でもあります。
BRAC=バングラディシュ農村向上委員会は
5人組の女性たちに連帯責任を負わせ、マイクロクレジット(無担保少額融資)をしながら、
教育を行い(職業訓練や技術指導も)、その生活の向上をしています。
返済率も99%。見事なBRACのマネジメントですね。
バングラディシュの人口は約1億4千万。
現在、BRACのスタッフは12万人。BRACは、およそ7万の農村と2000か所のスラムを支援しています。
国の3分の1の人口をカバー。
NGOが政府の代わりとなって、そこに暮らす人々の生活を保障しているようなもの。
ある意味それはバングラディシュの政府に力がないわけです。(日本ではなかなか考えられませんね)
そしてそのBRACとある日本の教育機関を結びつけたのが
今回全4回にわたって出演していただく笠原清志先生。
この日本で有名な教育メソッドを取り入れる試みを現在行っている学校は20校。
成績の向上の成果が表れ、今後はさらに取り入れる学校を増やす予定。
今後の課題は、ソフトを提供した教育機関もボランティアではないので
「利益を上げることをどこから生み出すか?」ことだそうです。
そして BRACはついには大学まで作ってしまいます。
NGOが大学を?!
NGOの枠を超えたBRACの活動をお聞きください。
跡見学園女子大学教授で、立教大学名誉教授でもある笠原清志さん著
「社会主義と個人~ユーゴとポーランドから」集英社新書
「貧困からの自由」明石書店(笠原清志さん監訳)→こちらは BRACについて書かれています。