1242 ニッポン放送
HOME > 栗村智あなたと朝イチバン > 栗村智 朝のひとりごと
みのりの日記
栗村 智
栗村 智
 
diary
9月23日
ヤンキースタジアム
21日、ニューヨーク「ヤンキースタジアム」が、
86年の歴史にピリオドをうちました。
湯水のように、毎年使う補強費にもかかわらず、
今年は、ポストシーズンもお休みという寂しい結果に終わろうとしています。

今年は日米で、私にとっても思い出深い球場が姿を消そうとしています。
同じ、ニューヨークのシェイスタジアムも、来年から新球場に。
そして、我が故郷「広島市民球場」も、
来年から、広島駅から歩いて15分の新球場に変わります。

ヤンキース主将、デレク・ジーターの挨拶は、
長い歴史を持つ強豪チームのプライドに溢れる素晴らしいものでした。
私も30年前、ルイジアナ超特急、
ロン・ギドリー投手のヤンキースタジアムの投球を見たくて、
知り合いを通じ、在日アメリカ兵から、
ヤンキースタジアムのテレビ中継のビデオを届けてもらって、
恋焦がれてみた「ヤンキースタジアム」。
背番号23、80年代最高の左バッター、
ドン・マッティングリーの弾丸ライナーの打球が、
ライトスタンド3階席に飛び込むのを見て、
いつかは、ここの放送席でしゃべりたいと夢見た球場でした。

1996年、ドジャース・野茂の中継で、
ニューヨーク・シェイスタジアムの放送席でしゃべった翌日、
初めて「ヤンキースタジアム」に行きました。
憧れの球場に来たものの、広報担当の人は、
とても無礼で、友好的とはいえませんでした。
放送席も、記者席も、バックネット裏上部はとても狭く、
限られた人しか座れない閉鎖的な球場だったのです。
「入りたいなら、チケットを買って入れ!
日本のラジオ局の誰か知らないけど、
我々はあなた方の便宜をはかる義務はないわ!」
後に判った、仮採用のヤンキースタジアムの広報部員の門前払いでした。

これまでの西海岸の、ドジャースタジアム、キャンドルスティックパーク、
ジャックマーフィースタジアム、アナハイムスタジアム、
アラメダカウンティースタジアムの
フレンドリーな扱いとは雲泥の差でした。
特に東海岸、ボストン・ニューヨークでは、
我々日本人も悔しい思いをし、嫌な目にも随分あったのですが、
松井のヤンキース入団を機に、松井付き広報担当となった、
広岡勲氏の尽力で、ヤンキースのフロントが、
そして、球場職員全部が、協力的になったのは驚きました。
往年の名選手の記念碑などが展示された、
今後、隣の新球場でも残される「モニュメントパーク」にも、
大リーグ証明書だけで、
「OK!取材かい?ゆっくり観て行きな」てな具合に、
180度、扱いが変わりました。

86年の歴史を持つ、古くて汚い球場で、
しかも、行くのに大変な危険を伴う球場といわれていた「ヤンキースタジアム」。
当時、何も知らない文化放送のディレクターは、
このヤンキースタジアムに行く途中で、
強盗に身ぐるみはがされたこともあるんですよ。

オールスターゲームの当日、選出プレイヤーが奥さんと正装して、
オープンカーで「レッドカーペットパレード」をするのが、
ここ数年、恒例となっています。
今年、ヤンキースタジアムのあるブロンクスは、危険で汚いからと、
マンハッタンに変更したくらいなのですが、
また、その同じ、治安の悪いブロンクスに、
新しい「ヤンキースタジアム」ができるんですね。
デトロイトがそうだったように、新球場創設を機に、
まわりの環境が浄化されるのを祈るのみです。
9月12日
「こだま形」の情景
鉄ちゃんというほどじゃないけど、
私もかつては、時刻表を片手に広島駅の跨線橋の上で、
寝台特急「あさかぜ」や、急行「音戸」「安芸」などが、
プラットホームに滑り込むのを眺めてドキドキしてたものですよ。
その昔騒いだ虫が、上野駅のふとした風景に、
ムクムクっと、頭を持ち上げてしまったのです。

会社の帰り、山手線から常磐線に乗り換えようと
降り立った上野駅・10番ホーム。
隣の8番ホームからは、午後6時40分発の「ホームライナー鴻巣3号」が、
今、まさに疲れきったサラリーマンを乗せて、すべり出て行くところでした。
思わず、ボーッとながめていたのですが、
9両連結のなかほどに、かつての食堂車のような車両があり、
もちろん営業していませんが、そのソファーにゆったりと座っている
乗客の人たちを見かけました。

さらに、先頭車両を見ると、大きく張り出したボンネット!
なんと、あのビジネス特急「こだま号」形の車両(489系)じゃないですか。
私にとって「こだま形」とは、山陽本線を当時、颯爽と走っていた、
特急「しおじ」号の車両なんです。
いやぁ、懐かしかったですねぇ。
しかも、今は車両の一部がラウンジと称する空間にかわっているとは…。

この「こだま形」の車両には、スポーツアナウンサー時代、
新幹線開業前に走っていた上野ー新潟間の特急「とき」号や、
常磐線の特急「ひたち」号の名称で、何度となく乗ったのでした。
よく食堂車で、先輩アナや解説者の小言を頂戴しながら、
苦いビールを飲んだ、あの食堂車に無性に乗りたくなってしまいました。
この「ホームライナー鴻巣3号」の車両は、
上野ー金沢を結んでいる夜行急行「能登」にも使われているんですね。
9月 6日
秋の気配〜新潟
いやぁ、今週で夏のローカル競馬が終わり、来週からは、中山開催ですね。
スポーツ実況アナ30年間で、競馬・野球・マラソン・バレーで、
日本全国47都道府県いたるところに出張したので、
いろんな地方都市に、思い出があるのですが、
新潟は、1979年から1994年まで、
毎週、夏競馬で出張しました。
日曜の競馬が終わった後、一日でも休みがあれば、
佐渡や、県内各地の温泉地などをうろうろしたものです。
いわば新潟は、出身地の広島、今住んでいる流山に次ぐ第三の故郷なんです。
その新潟での夏競馬が終わると、秋がやってくるのですよ。

秋きぬと 目には清かに見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる
なんていいますが、 風の音を聞かなくても、
夏の新潟、新潟2歳ステークスを迎えると、もう秋の訪れなんですよ。

そんなこと思いながら、日曜日、テレビの競馬中継をみていて、
ひっくり返ってしまいました。
馬券?いやいや、もちろん外れてしまいましたが、
なんと、こともあろうに新潟競馬場の競馬中継の司会のアナウンサーが、
「さあ、まもなく新潟競馬場第10レース、
さんめんがわ特別のスタートです!」と言っているのです。
何度も、新潟に出張に来ているだろうに、
「鮭で有名な、みおもてがわ(三面川)を…」
中央競馬では、特別競走の名称に
その競馬場の近くの地名、山、川の名前をつけるので、
競馬ファンにもおなじみなのに…。
スポーツアナウンサーは、出張が多いし、
実況しているその土地の、情景が浮かぶように中継するのが、
ひとつの技にもつながっているのですが。
競馬のおかげで、地名には詳しくなりましたよ。
その分、まったくお金は、たまっていませんが…。

今週の「栗村智 あなたと朝イチバン」は、
その新潟出身の丸山晴美さんを迎えて、
「気がつけば貯金が増えていた!丸山晴美プロデュース楽しい節約術」と題して
お送りします。
私は耳の痛い話題ですが、フッチーは先週から目を輝かせて、
放送にそなえています。
今週も電動アシスト付自転車が当たるほか、
プレゼント盛りだくさんですからね!
8月30日
買い物って…
本当に「買い物」って難しいですよね。
会社の引けどきに、何の愛想もない用件だけのメール。
「ボディーソープ、入れ替え用のを買ってきて!」
「牛乳ワンパックお願い!」…
こんな簡単な女房のリクエストに添える買い物が、また大変なのですよ。
忘れないで買ってくるだけ上等だと思うのですが…。
「なんで、こんな高いのかってきたの?もう頼むんじゃなかった!」
なんて言葉に、こちらもムッとして黙り込んでしまう。
お宅では、そんなことありませんか?
我々、男はとかくスーパーマーケットの商品棚の前に立つと、
ついCMで見たことのある商品を、他と比べることなく、
手にとってしまうのですよ。

もちろん、デパートや高級店に行くと熟考して、
買うか買わないかどうするか迷うのですが、
こと、生活用品を値引きされているスーパーマーケットだと、
気がゆるむからなのでしょうか???
いつも「もっとリーズナブルな得する安いものを買ってこれないのかしら?」と
お小言をくらってしまうのですよ。

そんなあなたに、今週の「栗村智 あなたと朝イチバン」では、
流通ジャーナリストの金子哲雄さんをお招きして
「買い方ひとつでここまで違う、賢い買い物術!」を伝授していただきます。
大型スーパーでの実践もありますからね。
電動アシストつき自転車のプレゼントもありますよ!
8月23日
日本野球の問題点
いやぁ、本当にがっかりしましたね。
北京オリンピック野球日本代表・決勝トーナメント韓国戦、
痛恨の黒星…。

1次リーグ・4勝3敗。
この成績を見て、薄々心配をしてましたが、こうも酷いとは!
投手陣は、岩瀬を除けば上出来ですが、何とも非力なバッティング…。
クリーンナップトリオの韓国と比べて、貧弱なことといったらなかったですね。

でも、よく考えたら今、プロ野球のペナンレースどのチームを見ても、
アメリカ・大リーグの3Aクラスの助っ人外国人頼りですもんね。
日本代表の3番、4番、5番に当てはまるプレイヤーが、
今回は居なかったんですね。
挙句の果てに、オリンピック開幕と同時に、
調子落ちのバッターが多かったのも、今回の敗因のひとつですね。

ただ、今回の韓国は強かった。
気持ちのこもったプレイ、バットの振りの力強さ。
かつての韓国ではなく、確かにニッポンの上のレベルに
進歩しているのを認めざるを得ませんね。
かつての落合・掛布・大杉クラスのバッターが日本にいないんですよ。
チャンスメーカーは、レベルの高い選手がそろっているのですが…。

いくら日本人がスモールベースボールが好きだといってもねえ…。
イロイロ考えさせることのある、今日のゲームでした。
せめて、3位決定戦は勝利して、
メダルを持ち帰ってくれないことにはおさまりませんね。

23日の「栗村智 あなたと朝イチバン」では、
5時40分すぎからのウィークエンドキャッチャーで、
ニッポン放送ショウアップナイター解説者、
元・楽天ゴールデンイーグルス監督・田尾安志さんに、
掘り下げてお話を訊きますので、どうぞお聞きください。
 
Copyright(c) Nippon Broadcasting System,Inc.All Right Reserved