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みのりの日記
栗村 智
栗村 智
 
diary
10月31日
またやります。
ついにというか、もうというか、11月ですね。
急に、空気も冷たくなってきました。
早いもので年賀はがきも発売されて、今年もあと2ヶ月。
アメリカ大リーグ・ワールドシリーズも終わり…、
あれぇ〜日本シリーズは???
スポーツ実況を担当していた3年前なら、
理由もピンときて不思議にも思いませんが、
土曜早朝番組を重ねていると、事情に疎くなるのもむべなるかな…。

今年は、北京オリンピックの期間、
少しブレイクがあったんでしたよね。
それで11月に、日本シリーズがずれ込んでしまったんですね。

という原稿かいていたら、松本秀夫アナウンサーが、
「ショウアップナイターGo!Go!」で、
1950年以来の、11月のシリーズ開催と紹介してました。
東京ドームはよしとして、狭山の丘陵にある西武ドームは、
球場の上に屋根を乗っけてるだけで、風は入り込み放題ですから、
観戦予定の方は、防寒対策を、入念にしてお出かけください。

そして、11月9日日曜日は、恒例日比谷公園で、
「ザ・ラジオパーク2008イン日比谷」が行われます。
今回は小音楽堂で私、また「落語」実演します。
今、猛烈にお稽古中です。
詳しくは、あなたと朝イチバンで。
10月24日
冷蔵庫!
今週の「栗村智 あなたと朝イチバン」は、
この不景気をのりきるために「ムダ使いを防ごう!」ということで、
「家計のムダハンター・金子哲雄の、冷蔵庫をみればすべてがわかる!」と題して
お送りするのですが、
家庭を守る奥さま方にとって、やりくりの伏魔殿?(ちと大げさか…)
「お台所の冷蔵庫を見せてください」と番組で呼びかけたところ、
さすがに「どうぞ!」とのお便り・メール・おハガキ共に少なく、
スタッフ一同むりかな?と思っておりました。
でも、その矢先、ぽつぽつと「いいですよ!」とのおたよりが…。
本当にありがとうございます!

で、さっそく昨日、某所へうかがってきました。
詳細は放送をお聞きいただくとして、
「もしも、ウチの冷蔵庫を開けられたら…?」という
思いにかられましたよ。
大体、台所を手伝わないときでも、必ず一回は冷蔵庫を開けるクセのある私。
今回まじまじと、ウチの冷蔵庫をチェックしてみました。

まず、我が家の伝言板のごとく扉にはさまざまなメモが…。
映画館、スーパー銭湯のサービス利用券、いやぁ凄い!
扉を開ければ、目薬・熱冷ましの座薬が飛び出してきたり。
とんかつソース、からしのパックが足の上に…。
一方、冷凍庫には、な、何でぇ〜「鳩サブレ、八ツ橋」???
「これから解凍して食べられるかよ!!!」
ま、仕方がないかと、扉を閉めようとすれば、し、閉まらない…。
女房に言うと、何となくケンカになりそう…。

ウチの事情だけでもそうなんですから、
今回、冷蔵庫の中身を見せてご協力いただいた
聴取者の方には最敬礼です。
秋の食卓応援!1万円プレゼントもありますよ。
10月18日
粋じゃない!
相撲界が「八百長疑惑」で、裁判にまで持ち込まれてしまいました。
時津風部屋の力士暴行死事件とは違い「八百長」…。
お金を貰って、わざと負ける相撲が、
過去、何度となく行われているという、週刊誌の記事が発展して、
元・理事長まで出廷する“みっともない”ことになってますね。

ただ、この一連の報道には、イロイロ思うことがあります。
そもそもお相撲さんの世界は、ご祝儀ごっちゃんの世界。
「粋」を旨とする世界。
スポーツの一種ではあっても、元々、神社への奉納から始まっていて、
「見栄えのよさ」が持ち味の娯楽ですよね。
歌舞伎や寄席の観賞と近い感じで、
お客さんが観戦している、昔からの流れがあるのです。
やきとり取って、桟敷で上等なお弁当(幕の内)と一緒に、
お酒をちびちび…。
その間に立会いまで、何度となく塩まいて。
これも神事の決め事…。

“スポーツ”なら「こんなの無駄な時間」と考えるのが普通ですよ。
レスリングが、柔道が、剣道が、こんな長い時間を、
勝ち負けを決める動作を起こすまでかけることなんてないですもんね。
「大相撲」とは、観るお客さんに、興奮とあわせて、
「様式美」を魅せて、お金をとってるものですからね。
横綱が8連敗もできないのですよ。

私の好きな落語の出し物にも、相撲の話がたくさんあります。
「佐野山」「稲川、関取千両のぼり」「鍬潟」「半分垢」
「大安売り」「阿武の松」「花筏」…。
特に「佐野山」という話は、古今無双の横綱・谷風梶之助が、
病のため暮らしの苦しい佐野山に、わざと負けてやる、
別名「谷風の情け相撲」ともいう話なんです。
目くじら立てて「八百長だ!」と鬼の首でもとったように
相撲界を糾弾するのは、“洒落がわからない”というか、
“粋ではない”ようにおもうのですが…。

もちろん、暴力団の資金源にされるような賭け事に
利用されているのなら、話は別ですよ。
10月10日
右京さん気取って、末広亭通い!?
10月2日から、毎週木曜日の夜に、
「エキスパートと語る」という番組が始まりました。
環境問題・そして、水の専門家の立正大学学長・高村弘毅先生をご意見番に、
毎週、様々なゲストの方をお招きして、お送りしているのですが、
9日と16日の2週にわたって、女優の高樹沙耶さん改め、
益戸育江さんをゲストに迎えて、先日、収録を終えました。

内容は放送を聴いていただくとして、
益戸さんが出演されているテレビ朝日「相棒」のDVDを、
慌ててビデオ屋さんで借りたのはいいのですが、
いやぁ、これにハマってしまい、今のところシーズン6まで出ているのですが、
毎晩見る始末ですよ。

益戸さん演じる小料理屋「花の里」の女将、
たまきさんの色っぽさもさることながら、
警視庁特命係、杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)の、
味のあるコミカルな演技、腕利きの鑑識係・米沢守(六角精児)の
職人肌の登場人物の織り成すドラマが、クセになってしまいました。
なんでも10月下旬からシーズン7がスタートするとか…。
また、観てしまうでしょうねぇ。
2000年の6月に、土曜ワイド劇場で単発でスタートして以来、
シリーズ7まで続いているわけですから
面白くないわけがないですよね。

シリーズのなかで時々、新宿末広亭が登場して、
杉下右京が、鑑識米沢守に招待券を手渡したり、
志ん朝の落語のCDを貸して、聞かせる場面が出てきます。
ある時は、真打に昇進したばかりの噺家が犯人のものもあったのですよ。
そう、相棒の杉下右京、米沢守は、
落語を通じて結びついているというのも、
私がひきつけられた理由のひとつでしょう。

このドラマの主演・杉下右京の背広の内ポケットにいつも入っている
末広亭の招待券、私も持っているのですよ。
実は、これをゲットするには、
「新宿末広亭・友の会」に入会すればいいんです。
1年、1万円の入会金を払えば「無料招待券」を、
入会時と、以降3ヶ月ごとに、合計4枚もらえます。
もう、それだけで元がとれますが、
そのほかに、末広亭オリジナル扇子、湯のみ、手ぬぐいのうちから、
2点がもらえて、会員証提示で連れ一人まで、
木戸銭2200円(通常大人2700円)で入れるようになります。

あなたも杉下右京を気取って、新宿末広亭に「招待券で」、
通われてはいかがですか?


※「新宿末広亭」
 問い合わせは…03−3351−2974 まで。
10月 1日
もしも
今日、待望のDVD「古今亭志ん朝全集 下巻」(8枚組)が発売されました。
おっとり刀で、銀座・山野楽器へ行って買ってきましたよ。
毎月1回、国立劇場小劇場で行われている
「TBS落語研究会」で収録されたもので、
上下巻・43のネタが収められており、
18番の火焔太鼓は、1973年に演じられたのと、
1998年のものと、2タイプ入っているのです。
「ツッテンテン・テテンツツクツク・
ツテンテンテンツテンテン・テテツクテテツクツクテンテン…」
出囃子老松で、いなせな唐桟の着物に鬼蔦の黒紋付の、
あの志ん朝師匠が、甦るのですからたまりませんよ。
秋の夜長、しばらく寝不足が続きそうです。

4代目金馬師匠が、よく高座でぼやいてますが、
「こっちが、上手がって一席やっても、
お客さんは録音や録画で、昔の名人と言われた、
3代目金馬・志ん生・文楽・円生・彦六の正蔵・柳枝の、
生前の高座聞いてるんだから、かなやあしないやね。」
まさに、そのとおりなんですよね。
昭和の名人・志ん朝さんも、63歳で亡くなりましたが、
文明の利器のおかげで、生前さながらの高座を観られるわけですから、
現役の噺家さんが嘆くのも、仕方がありませんね。

もしも、落語中興の祖・円朝や、
夏目漱石が絶賛した3代目小さんのDVDがあったら、
どうだったのでしょうね。
いい悪いの評価は個人差がありますから、
本当は円朝も三代目小さんも、そんなに上手くなかったりして!?
 
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