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山本かおるの今日もいい天気
山本かおる
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Diary
8月14日
これもエコ仕様?
我が家の風呂場のシャワーフック。
何か妙な位置についていて
立って使うには低すぎるし、座って使うには高すぎる。

そこで、ずっと吸盤式のフックを壁のタイルに貼り付けて使っていたのですが
ついに吸盤が寿命を迎えたようで、先日風呂場の床に落ちていました。
6年前に100円ショップで買ったもので、結構センスが悪く
ここにこれは必要ないだろう…っていう突っ込みたくなるような
無意味なひまわりの花飾りがついていたりしました。

だから全然未練はないんですけどね。
それでも6年間よく頑張ってくれたと思います。

そんな訳で、このたび二代目のシャワーフックを購入しました。
またもや100円ショップで購入。
でも、6年前と違います。
変な装飾が無いの。
アイボリーとブラックのツートンで、デザインもシンプル。
100円ショップもセンスが良くなったもんだ…と、ほくほくして帰宅しました。

早速汗を流そうと、そのフックを壁に取り付けシャワータイム。
蛇口を捻り勢い良くお湯を出して頭を洗っていたら
頭上でゴン!!という不思議な音。
そして、シャワーのお湯が頭に届かなくなったのです。
シャワーの水圧に耐えかねたフックが変な方向に曲がってしまったのです。
ジョイントの強度が甘かったんでしょうね。

また買いなおすのも腹が立つ。
何とかこのまま使わないと。
上下虐につけてみたり、タオルを挟んでみたり。

そこではたと気付きませんでした。
そうか。
水圧が強くてホースが暴れちゃうのなら、水圧を下げればいいのだ!!

シャワーヘッドが反り返らない程度に水を絞り
ちょろちょろと流れるお湯で頭を洗いました。
これってかなりエコロジー…??

よく、節水使用のシャワーヘッドってあるじゃないですか。
切り替えレバーとかがついていて、水を絞ってくれるやつ。
あんな感じ。
結構高いんですよね。
それを考えれば、100円で節水シャワーヘッドを手に入れたんですから
得したってことですよね???



8月11日
いわさきちひろ美術館
練馬区下石神井…小学生の頃、初めて意識して覚えた東京の地名。
いわさきちひろ美術館がある場所です。
その頃大好きだった絵本、メーテルリンクの『青い鳥』
その挿絵を描いたのがいわさきちひろでした。
ふんわりとしたタッチと美しい色合いに魅せられ飽かず眺めていたものです。

絵本を通して憧れたいわさきちひろの世界…。
5年生のお正月にお年玉で買ったいわさきちひろの画集。
2500円という値段はその頃の私には大金でした。
そして、6年生の時に買った、いわさきちひろの未完の作品『赤い蝋燭と人魚』
“絶筆”という言葉はこの本を通して覚えました。
そのいわさきちひろの美術館が東京の“下石神井”というところにあるらしい。
でも、小学生の私にとっては、その場所を訪れることは全くリアリティの無い夢でした。

その夢を、昨日突然思い出したのです。
丸木美術館を後にして、東武東上線を川越市駅で乗り換え、西武新宿線で下石神井へ。
初めて乗る路線での緊張。そして憧れの場所へ向かう期待。
かなり興奮していました。

そして辿り着いた、ちひろ美術館。
住宅地の真ん中の小さな緑に囲まれた建物。
まるで建物全体がサンルームのように
大きなガラスで中庭を囲むように作られています。
普段は静かな佇まいなのでしょうが、夏休みのしかも日曜とあって
子供の声であふれていました。

初めて観るちひろの油絵や、久しぶりに目にした懐かしい絵の数々。
初めて知るいわさきちひろの生涯。
そして彼女の作品だけでなく、彼女が愛した世界中の絵本の数々。
いわさきちひろが選んだ世界の絵本100冊の中に
私が幼い頃に母に買ってもらって親しんだ本が30冊近くも入っていたことは
とても嬉しかったです。母に感謝です。

そう、すごく驚いた事がありました。
何と、いわさきちひろは、午前中に私が訪ねた丸木俊さんに師事していたんですね!
作品を通じて、彼女が反戦主義であることはなんとなく感じていたので
その意味でも繋がった感じがします。
考えてみれば、とても自然な気もするのですが
それでも同じ日に、丸木俊、いわさきちひろと続けて訪ねたのは
何だか不思議な力のようなものを感じました。



8月10日
原爆の図
12月30日以来の日曜日のOFF。
ほんと久々です。

仕事が入らないのは寂しいけれど、でも何だか嬉しくて♪
この特別な日をどうやって過ごそうか、昨夜から考えていました。
仕事終わりに本屋さんで、日帰り旅行の本をめくってみたり、ネットで検索してみたり。
一日を有意義に過ごしたい。
う〜ん…。
そんな時、テレビで、長崎の原爆の日のニュースをやっていたんです。
あ!そうだ。
私、一度、原爆の図を観てみたかったんだ!!
丸木 位里・俊 夫妻が描いた原爆の図。
丸木美術館に展示されているんです。
調べてみたら丸木美術館は、埼玉県の東松山市にあることがわかりました。
片道一時間半の距離。
小旅行にはぴったりです。
よし。原爆の図に会いに行こう。

朝、しっかり目を覚まし、八時半には家を出ました。
東武東上線に乗るのも始めての経験です。
冷凍みかん売ってないかな…なんて思ったけどさすがに見つかりませんでした。

丸木美術館。
最寄のつきのわ駅から歩いて30分。路線バスは日曜日は運行なし。タクシーは常駐なし。
そこで、森林公園駅で下車しタクシーで向かいました。
車で10分弱。
都幾川(ときがわ)の岸に静かに佇む小さな美術館です。

丸木 位里氏は広島の出身で、原爆投下から三日目に家族の安否を尋ねて
東京から広島入りをしました。
そこで夫妻は変わり果てた広島の惨状…街の姿、人の姿を目にするのです。
後にそれを描いたのが、全十四部からなる原爆の図シリーズです。
投下直後の様子は、生き残った、位里氏のお母さまから聴いたそうです。
実際に描き始めたのは、3年経ってから。
何しろ、戦争が終わったことさえ、9月に入って東京に帰るまで知らなかったそうですから。
それだけ、広島は壊滅してしまい、戦争が終わろうが終わるまいが、考える力を失っていた
と、夫妻は振り返っています。

全十四部で、およそ900人を描いてきたそうです。
原爆で亡くなった人は26万人を超えている。僅か一部でしかないと夫妻は語ります。
きっと、苦しみ悲しみながら亡くなっていった人全てを描かなければ気が済まなかったんで
しょうね。
陰影から皺の一本一本まで。
中には実物大の大きさの足や手もあります。
夫妻はどのような思いで描き続けたのでしょう。
あの日のことは二度と思い出したくないと口をつぐむ人も多い中
描けば描くだけ嫌が応でもあの記憶が生々しく蘇るに違いないのですから。

その後も、夫妻の怒り悲しみは、広島に留まらず
アウシュビッツの図、南京大虐殺の図、水俣の図、沖縄戦の図と描き続けました。

展示室にはそれぞれ腰掛けやソファが置いてあります。
ここにどれだけ多くの人が腰を下ろし、この図を見つめたのでしょうか。
ソファの布は撚れ、皮は色が抜け白っぽくなってます。
でも、それでも戦争ってなくならないんですよね…。
原爆は必要悪だ!なんて乱暴な事をいう人もいるし。
人を殺す道具に必要なものなんてあるはずがないのに…。

この後、東京に戻り、やはり昔から一度訪ねてみたいと思っていた
ちひろ美術館へ向かいました。
こっちはまた明日のご報告です!



8月 8日
司会者の心
今日は平日ではあるのですが
2008年8月8日の末広がりが3つ続いた好い日ということで
結婚披露宴が行われていました。

私も一組担当させていただいたんです。
ご両家のご親族が中心で、人前式プラスお食事会という披露宴。

親族中心の披露宴って、気取らない分、予期せぬ出来事が多く勃発し
進行がグダグダになっちゃうことが往々にしてあります。
特に今日はご両家ともに親戚同士とても仲が良い。

案の定。
“フォトサービス”というテーブルごとの写真撮影をすれば
他のテーブルからもみんな集まってきちゃって、どのテーブルの写真も映ってる人同じ。
お開き間近になって突然カラオケを歌いたい…と言い出す大叔父様が現れて
周りも、この人が歌わないと締まらないとと騒ぎだす。
この披露宴カラオケの無いプランだったんですよ…。
仕方なくアカペラで歌って頂いたら途中で歌詞が分からなくなって
中途半端に終わっちゃうし…。

あ〜あ。
やっぱるグダグダになっちゃった…。

勝手にがっかりしてたんですけどね。
私の勘違いでした。
親族も新郎新婦もとても楽しんで喜んでいらっしゃったんです。
打ち合わせの時もいつも無愛想な位クールだった新郎が
最後の謝辞で涙を流した時に気付きました。

滞りなく進行するのが上手い司会者よりも
新郎新婦とゲストの気持ちを第一に考える司会者になりたかったんじゃなかったの?
って事。

婚礼司会も回を重ねベテランと言われるようになっていつの間にか勘違いしていました。
忘れていました。

大切な事を思い出させてもらった忘れられない披露宴となりました。



8月 7日
イケメンタクシー
居酒屋タクシーならぬ、イケメンタクシー。
こんなサービスがあるのかどうかは分からないけれど
最近、早朝迎えに来るタクシーの運転手さんが、若くてカッコいい人ばかりなんです。
最初は
(あれ…?このステキな運転手さん初めての方だなぁ。)
くらいだったのですが、翌週も
(あれ?先週と違う人だけど、この人もカッコイイ??)
そして先週も、今週も。
これは偶然ですか??

番組でタクシー会社との連絡を担当しているディレクターに
「もしかして、若くてカッコいい人を指定しているんじゃないですよね??」
と聞いてみると
「山本くんには特別にイケメンを向かわせるようにお願いしているんだ。
テンション上って気持ち良く仕事出来るだろう?」
なんて、ニヤニヤしながら答えます。

確かに、眠気は一気に覚めますけど…まさかね。

本気でイケメン一丁!!
なんてお願いしているわけでは無いのでしょうけれど
一ヶ月も続けてなんて…。
実はタクシー会社の方で「イケメンプロジェクト」なんてこっそり計画していたりなんて。
で、ミーハーな私の反応をみようとでテスト運行していたりして。
・・・・なんて、暑いせいでいろいろと妄想が脹らむ私でした。