この歌詞の ココが神ってる:きたやまおさむさんが語る「花嫁」
はしだのりひことクライマックス「花嫁」について、
作詞した きたやまおさむ さんにうかがいました。
「小さなカバンに花嫁衣装を詰め込んで、
たったひとり夜汽車に乗って、
愛する人のもとへと旅立っていく花嫁」
このモデルになった女性はいるんでしょうか。
「(この曲がヒットした1971年ごろは)
女性が道を選んでいくという時代に移りつつあった。
私の母が嫁ぐ時、(戦争の最中)空襲の光を受けながら
船に乗って渡っていったという話を聞いたことがあるんです。
だから、本当は夜汽車ではなく船のイメージです。
実家は姫路市の郊外にあるんですが、
列車から実家が見えるんですよね。
それを見ながら京都へと帰った、その光景が思い浮かびます。
だからこの曲は、母の実家と別れをつげる姿と重なるんです」