3分でポン!:より深くサザンの曲を楽しむ3つのポイント!
サザンオールスターズの曲を独自の視点で分析した本『サザンオールスターズ 1978-1985』が話題の音楽評論家・スージー鈴木さんに、「より深くサザンの曲を楽しむ3つのポイント」をうかがいました。
サザンは「日本で最もラジオ向きの音楽」
それまでの日本の音楽は、作詞上位でした。
ところがサザンは、全く意味のわからない歌詞の羅列を歌いました。日本の歌詞を意味から解放する、音として聴いて楽しめる歌詞を作り出したのです。
歌詞の世界が360度!
サザンのナンバーは聞くだけでも楽しめますが、歌詞をきちんと読むといろんなことを歌っているんです。エロいことから社会的なことまで、360度ぐるっと網羅する広い視点を持っています。
ラジオを聴いてリズムを楽しんだあとに、カラオケや歌詞カードで歌詞をじっくり読む。そういう楽しみ方ができるのも、サザンのおもしろいところです。
楽しい理科室!
理科室=実験。サザンは音楽的に様々な実験をしています。でも決して小難しいことはしない。
実験的ではありますが、どこかで胸がキュンとする落としどころがあります。「Melody」という曲も、とても斬新な実験的なサウンドですが、最後には「いい女にはForever 夏がまた来る」と、ちょっとキュンとしてしまうんです。
八木さんも「Melody」を聴いて、「後半になるにつれていろんな音が出てくる」「何度も聞いた曲なのに、アレンジに注目して聞いてみるとまたおもしろい」と話しました。
▼スージー鈴木さんの著書『サザンオールスターズ1978-1985』(新潮新書)販売中。「実証的な歴史検証に加えて、今あえて楽曲を徹底的に聴き込むことで、初期サザンの功績を正確に測定する一冊」だそうです。