10時のグッとストーリー:オーディオをよりいい音で聴くために「マイ電柱」を立てた会社社長の物語
番組が取材した「聴いて思わずグッとくる、GOODな話」をお送りする10時のグッとストーリー。
今日は、オーディオをよりいい音で聴くために「マイ電柱」を立てた東京・大田区の有限会社 出水(いずみ)電器社長・島元澄夫さんの物語。
音楽好きが高じて、会社の業務もオーディオ関連に。ついには自社ブランドを立ち上げ、そのアンプはオーディオ評論家やジャズ評論家にも愛用されるようになりました。
さらにクリアな音を…と考えた末にたどり着いたのが「マイ電柱」でした。
変電所から送られてくる高圧の電気は、電柱に付いているトランスで低圧の電気に変換され、およそ10軒から20軒ほどの家庭に分配されます。しかし、よその家が家電を使うたびに細かいノイズが発生し、それがオーディオの音に影響するんだとか。
そこで島元さんが考えたのが、自分の家専用のトランスを設置すること。これなら他の家に干渉されず、ピュアな電気をオーディオに供給でき、ほとんどノイズがない状態で音楽を楽しめます。
開発のために数千万円の借金を背負いましたが、去年の夏、アメリカの経済紙『ウォール・ストリート・ジャーナル』が、「マイ電柱」の特集記事を掲載。これがきっかけとなり、今では世界中の注目を集めています。