10時のグッとストーリー:茨城でパパイヤを野菜として栽培、地元の特産品にしようと奮闘する「やぎぬま農園」の代表・栁沼正一さんの物語
番組が取材した「聴いて思わずグッとくる、GOODな話」をお送りする10時のグッとストーリー。
茨城でパパイヤを野菜として栽培、地元の特産品にしようと奮闘する「やぎぬま農園」の代表・栁沼正一さんの物語をご紹介しました。
日本ではフルーツとして人気のパパイヤですが、世界で流通するパパイヤの7割は熟す前の「野菜」として食べられています。
しかし、温暖な土地でないと育てるのが難しい。関東で作るとなると、冬場に木が枯れてしまうのです。
栁沼さんは、思考錯誤の末、10年かけて栽培技術を開発。4月に苗を植えて、早霜の降りる11月より前に収穫を終えるという、新しい栽培サイクルを作り上げました。
また、栽培を希望する農家に苗や土を有償で分け、育て方は無料で指導しています。その理由を教えてくれました、「みんなで作って、みんなで食べる、というのが、うちの農園のモットーですから。今の夢は、日本中に栽培技術を広めて、パパイヤの食文化をつくることです」。
自分の利益を求めるだけでなく、その先のことまで考えている栁沼さん。海外からも「パパイヤを育てたい」と相談がきているそうです。