10時のグッとストーリー:足に合った木型から手作業で作る「ビスポーク靴」職人の物語
番組が取材した「聴いて思わずグッとくる、GOODな話」をお送りする10時のグッとストーリー。
今日は足に合った木型から手作業で作る「ビスポーク靴」職人、革靴の専門店「ギルド」代表・山口千尋さんの物語をご紹介しました。
左右の足を別々に採寸してそれぞれの木型を作り、履く人の足に完全にフィットした靴を作ります。その履き心地は、履いていることをつい忘れるほどです。
山口さんは大阪の高校を卒業後、ある大手の靴メーカーに就職。しかし大部分の工程が機械化されたメーカーでは、自分の作りたい靴が作れないと気づき、本場であるイギリスに留学。
人間は立っている時間も長い、イギリスではその足を支える道具である靴にはちゃんとお金を掛けていいものを買う、そんな文化がありました。
イギリスで修行して4年、山口さんは日本人として初めて、一流の靴職人の証である「ギルド・オブ・マスタークラフツメン」の資格を授与されました。
「ビスポーク靴」のいいところは、定期的にメンテナンスしていけば、何十年も履き続けられること。まさに、人生のパートーナーです。