チェッカーズ「涙のリクエスト」に出てくる「ミッドナイトDJ」は、糸居五郎さんだった!
4月22日に「歌謡探偵アキコ」が解決した名曲の謎はこちら!
チェッカーズ「涙のリクエスト」に出てくる「ミッドナイトDJ」って誰?
作詞家の売野雅勇さんに直撃しました!
売野さんは60年代のアメリカが好きで、
「涙のリクエスト」は、
映画『アメリカン・グラフィティ』の
世界観をイメージして書いたもの。
ミッドナイトDJのモデルは、
ニッポン放送のアナウンサーで
「オールナイトニッポン」の初代DJをつとめた
糸居五郎さんでした。
中森明菜「少女A」は、男性歌手に向けて書かれた曲だった!?
こちらも作詞家の売野雅勇さんに直撃!
当時の売野さんは伊藤銀次さん、シャネルズなどに歌詞を書いていて、
アイドルは嫌いだった。
中森明菜さんへの作詞の依頼を受けたものの、
書けないまま締め切りが明日に迫った。
そんな時の、売野さんの手元には
ジュリー(沢田研二さん)のために書いた
「ロリータ」という歌詞があった。
何もアイデアが浮かばない売野さんは、
苦し紛れに、その「ロリータ」の歌詞の視点を
”ジュリーが口説いてる女の子が、
ジュリーを見て思っていること”に変え、
「少女A」が生まれた。
なので、最初はジュリーのために書いた歌詞だったんです。
郷ひろみ「2億4千万の瞳」、タイトルのきっかけは有名な小説だった!
さらに作詞家の売野雅勇さんに聞きました!
タイトルはプロデューサーのアイデアで、
ヒントになったのは壺井栄の小説「二十四の瞳」。
「日本の人口は1億2千万人ですから
2億4千万というのはどうでしょうか」と言われた。
作曲の井上さんは歌舞伎を意識していたんじゃないかと思う。
歌舞伎は畳み掛け、繰り返しの美学。
「億千万」という繰り返しも
3回だとしつこいけれど、2回は効果的。
詞がどうというより、そういうことでヒットしたんです。
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売野雅勇さんは、去年作詞家生活35周年を迎え、
記念のエッセイ集、CD−BOX、トリビュートアルバムが発売中。
- エッセイ集『砂の果実 〜80年代 歌謡曲黄金時代 疾走の日々』(朝日新聞出版より)
- トリビュートアルバム『砂の果実 〜フジヤマ・パラダイス・トリビュート』(ポニーキャニオンより)
- 4枚組CD—BOX『マスターピース 〜ピュア・ゴールド・ポップス 天国より野蛮』
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