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サンデー早起キネマ『くれなずめ』

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おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
4/25は、とっておきの2作品をご紹介しました。

2本目は、今をときめく成田凌さん主演のコメディ
『くれなずめ』

「くれなずめ?聞いたことがありそうでない言葉だな~」と思った方多いのではないでしょうか。
♪暮れなずむ街の~♪でお馴染の“暮れなずむ”を命令形にした造語です。
暮れなずむは、日が暮れそうで暮れない状態…なずむは、前に進もうとしても障害があってなかなか前に進めないという意味の言葉です。
つまり、“くれなずめ”は、「はっきりしなくていい!狭間にいなさい(いていいよ)!」ということです。
どんな物語なのでしょうか?

高校時代の帰宅部の仲間6人が、友達の結婚披露宴で余興をするために5年ぶりに集まりました。
アラサーになって、結婚したり、地元で働いていたり、劇団を続けたり…それぞれ別の道を歩んでいますが、毎年会ってバカ話をしていました。でもある出来事から疎遠になっていて、久しぶりに集まったのです。
この日の披露宴での余興はダダ滑りで意気消沈の6人。
披露宴から二次会まで3時間ほどありますが、会場近くのお店はどこも混んでいて、6人は仕方なくぶらぶらしながら、他愛のない思い出話に花を咲かせます。
赤ふんで踊りまくった文化祭、不良に絡まれビビったこと…思い出すのはしょーもないことばかり。

笑いと切なさ、温かさと寂しさが交錯し、過去と現在が行ったり来たりする中で、やがて、彼らが目を背けてきたある現実が明らかになっていきます。
それは、認めたくなかった“友達の死”。ずっとそれぞれの胸にくすぶっていた思いをぶつけ合う彼ら。
彼らはどこに辿りつくのでしょうか?

「そうそう、高校時代ってこんなだったなぁ」…6人の男子高校生のおバカなノリが最高でした。大事な時期を一緒に過ごしてきた友達は、数年離れていたとしてもすぐにあの頃に戻れるんですよね。
その6人うちの1人、優柔不断で心優しい吉尾を演じたのが成田凌さん。
他のメンバーは、高良健吾さん、若葉竜也さん、浜野謙太さん、藤原季節さん、目次立樹さん。年齢の幅は10歳くらいありますが、みんな馴染み過ぎてそんな違和感は全くありません。
このメンバーだけでもすごいのに、前田敦子さんや城田優さん、滝藤賢一さんなども登場します。

メガホンをとったのは、売れっ子の俳優を多くそろえたため「スケジュール調整がとにかく大変だった」という松居大悟監督。
もともとは、松居監督が主宰する劇団ゴジゲンで上演されていた作品です。
「死生観についてのコメディ」だといいますが、笑っているうちに、ああそういうことか…と違う次元に連れていかれるんですよね。その手法がとっても心地よかったです。
ノスタルジックでもあり、これから生きていくことの覚悟と緩さ…ちょうど間がいいんですよね。
暮れなずむ時間にいてもいい、白黒はっきりさせなくてもいい!
優しい人生の応援歌は、もちろんあなたの人生も応援してくれます。

『くれなずめ』

テアトル新宿ほかで全国公開予定(決まり次第お知らせします)

公式サイト:https://kurenazume.com

©2020「くれなずめ」製作委員会

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