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サンデー早起キネマ『僕が跳びはねる理由』

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おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
3/28は、“人間の凄さ”を実感する3作品をご紹介しました。

3本目は、誰も見たことがない驚きと感動のドキュメンタリー
『僕が跳びはねる理由』

原作は、30カ国以上で出版された東田直樹さんの「自閉症の僕が跳びはねる理由」。
他者との会話が難しく、今までなかなか理解されなった自閉症者の感情や思考、記憶を、わかりやすい言葉で伝えた内容が注目と感動をよび、117万部を超える世界的なベストセラーになりました。
映画を見て、私も本を読みました。
驚いたのはこのエッセイを東田さんは13歳の時に執筆したのです。

映画『僕が跳びはねる理由』は、世界各地の5人の自閉症の少年少女たちの姿や家族たちの証言をもとに、彼らの内面と行動への影響、そして彼らの世界が、「“普通”と言われる人たちとどう異なっているのか」を明らかにしていきます。

「目から鱗が落ちた」という言葉が適切なのかどうかわかりませんが、とにかく知らなかったことだらけで…グイグイ引き込まれていきました。
星の王子さまがキツネから教えられる一言を思い出しました。
「心で見なくては、物事はよく見えない。一番大切なことは目に見えないんだよ」
まさしく!そうなのです。
この作品は私たち、いえ私だけなのかもしれませんが、モノの見方が偏っていたこと、忘れていた目に見えない大切なことを教えてくれました。

本の中にこんな文章があります。
もし、普通になれるとしたらどうするか、を書いた部分です。
「でも、今ならもし自閉症が治る薬が開発されたとしても、僕はこのままの自分を選ぶかも知れません。
どうしてこんな風に思えるようになったのでしょう。
ひと言でいうなら、障害のある無しにかかわらず人は努力しなければいけないし、努力の結果幸せになれることが分かったからです。
僕たちは、自閉症でいることが普通なので、普通がどんなものなのか本当は分かっていません。
自分を好きになれるのなら、普通でも自閉症でもどちらでもいいのです。」


本を読んでから映画を観るもよし、映画を観てから本を読むもよし!
でも、是非両方を体験していただきたい作品です。
まず、知ることから始めませんか?

『僕が跳びはねる理由』

4 月 2 日(金)より、角川シネマ有楽町、新宿ピカデリー、アップリンク吉祥寺
ほか全国順次公開

https://movies.kadokawa.co.jp/bokutobi/

原作:東田直樹『自閉症の僕が跳びはねる理由』(エスコアール、角川文庫、角川つばさ文庫)
翻訳原作:『The Reason I Jump』(翻訳:デイヴィッド・ミッチェル、ケイコ・ヨシダ)
監督:ジェリー・ロスウェル
プロデューサー:ジェレミー・ディア、スティーヴィー・リー、アル・モロー
撮影: ルーベン・ウッディン・デカンプス/編集: デイヴィッド・シャラップ/音楽: ナニータ・デサイー
原題:The Reason I Jump
2020 年/イギリス/82 分/シネスコ/5.1ch/字幕翻訳:高内朝子/字幕監修:山登敬之/配給:KADOKAWA
Ⓒ2020 The Reason I Jump Limited, Vulcan Productions, Inc., The British Film Institute

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