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サンデー早起キネマ『日本独立』

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おススメの最新映画をご紹介している“サンデー早起キネマ”
12/20は、12/18に公開された作品を3本ご紹介しました。

1本目は、日本人としての矜持を思い起こさせてくれる作品です。
1945年の終戦後、連合国軍最高司令官総司令部・GHQの占領下におかれた日本の物語
『日本独立』

戦後、外務大臣に就任した吉田茂は、日本の再出発のため、一人の男を呼び寄せました。
実業の第一線を退いて、郊外で農業に専念していた男…白洲次郎です。ケンブリッジ大学に留学した抜群の英語力、いかなる時でも物事の筋道を通す白洲に、吉田茂はGHQとの交渉役を託します。
GHQは、日本の民主化と非武装化を求めて占領政策に着手。その一つが日本国憲法でした。
日本が、憲法学者を集めて独自の草案を作成する中、GHQは極秘で草案の作成を進めます。ソ連が参加する極東委員会が発足する前に、草案を仕上げてしまおうという算段です。
期限は1週間。そのメンバーに憲法学者はいませんでした。

やがて仕上がったGHQ案を元に憲法の改正を進めようと日本政府に強硬に迫るGHQ。
日本の意志を尊重した新憲法を目指すべく、国の威信をかけて抵抗する日本政府。
他国主導で自国の憲法が作られるという国の危機に直面し、白洲はGHQとの交渉の場に立ち続けます。
果たして、最後まで戦い抜こうとする白洲の、熾烈な戦いの行方は?
そして、吉田茂が白洲次郎と共に見据えた日本の未来とは?

ものすごい迫力で刻々と当時の様子が再現されます。
日本国憲法がどのように作られたのか…教科書の数行、数ページに、実はこんなに激しいドラマが隠されていたとは!
呆然としました。
日本人として、どうしてもこのドラマを体感して頂きたいです。

この作品の一番の魅力は、豪華キャスト!
白洲次郎役は浅野忠信さん、吉田茂は小林薫さん、そして、白洲次郎の妻・正子役に宮沢りえさん。
小林薫さんは、吉田茂に似せるために特殊メイクを施しましたが、佇まいも迫力もソックリ!白洲役の浅野さんが「“小林薫さん”とは現場でお会いした記憶がありません」と話すほどです。
そういう浅野さんも、見た目はダンディでカッコいいのに、喧嘩っ早く一本気なところが白洲次郎そのもの。
そして、女性が見てもカッコいい生き方を貫いた白洲正子役も宮沢りえさんにピッタリでした。
他にも、柄本明さん、渡辺大さん、松重豊さん、井部雅刀さん、佐野史郎さん、石橋蓮司さん…と、素晴らしい役者さんばかり!

監督・脚本は『プライド 運命の瞬間』で東京裁判を描いた伊藤俊也氏。戦後の日本を規定した二大事件のもう一つに関わる映画をどうしても作りたかったと言います。
注目すべきは、小説「戦艦大和ノ最期」を書いた吉田満さんのエピソードも取り上げているところ。
敗戦国日本がいかにしてアメリカに仕切られてきたのか、その中で日本人がどんな心持ちで過ごし戦ってきたのか…
コロナ架で先が見えない閉塞感の真っ只中にいる今、未来を見据えて戦った先人に学ぶところも多いのではないでしょうか。

『日本独立』

12 ⽉ 18 ⽇(⾦)より TOHO シネマズ シャンテ他全国順次公開

公式サイト:https://nippon-dokuritsu.com/

©2020「日本独立」製作委員会

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