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サンデー早起キネマ『ミッドウェイ』

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「サンデー早起キネマ」でご紹介した作品をブログでも味わって頂きます。

今週ご紹介したのは、臨場感あふれる映像を映画館の大スクリーンでご覧頂きたい話題の作品
『ミッドウェイ』

タイトルでもうお分かりですね。
真珠湾奇襲攻撃以来、破竹の勢いで勝ち続けてきた日本軍が、空母4隻を一気に失って敗退、形勢が逆転したミッドウェイ海戦…
日本の運命を決めた3日間を描いた作品です。

1941年12月7日、日本軍は、戦争の早期終結を狙う山本五十六連合艦隊司令官の命で、真珠湾のアメリカ艦隊に攻撃を仕掛けます。
大打撃を受けたアメリカ海軍は新たな指揮官に士気高揚にたけたニミッツ大将を任命。
両国の一歩も引かない攻防が始まる中、日本本土の爆撃に成功したアメリカ軍の脅威に焦る日本軍は、大戦力を投入した次なる戦いを計画します。
一方、真珠湾の反省から、日本軍の暗号解読など情報戦に注力したアメリカ軍は、その目的地をミッドウェイと分析。限られた全戦力を集中した逆襲に勝負をかけます。
そしてついに、総力を挙げた激突へのカウントダウンが始まります!

歴史ですから結果はわかっているのですが、どうなってしまうのだろうとドキドキします。
特筆すべきは、戦闘シーンの臨場感。
自分も戦艦の甲板で銃撃を受けたり戦闘機に乗って戦っているようで、3Dでもないのに戦禍を免れようとつい身体が左右に動いてしまいます。

役者さんも素晴らしかったです。
アメリカ海軍は、カリスマ・パイロットにエド・スクライン、ニミッツ大将役はウディ・ハレルソン、情報将校レイトン少佐にはパトリック・ウィルソン。
日本海軍は、山本五十六海軍大将に豊川悦司、南雲忠一中将は國村隼、山口多聞少将役は浅野忠信。
“すべてのテイクが完璧だった”と大絶賛だったそうです。

20年の歳月をかけたリサーチでこの作品を描きだしたのは、「インデペンデンス・デイ」「デイ・アフター・トゥモロー」のローランド・エメリッヒ監督。
全米で公開後、日米双方を平等な視点で描いたことを絶賛されていますが、彼は「ドイツ人としての責任があった。日本人を単なる敵としてではなく、敬意をもって描くことを心掛けた」と述べています。美しい日本の軍艦や将校たちがはめている真っ白な手袋を見れば納得です。
さらに「二度と起きてはならない戦争を描いたこの映画を日米の海軍軍人たちに捧げる内容にしたかった」とも。

それでも歴史を考えると日本人としてはちょっと複雑な思いが湧き上がってきました。
ただ国は違っても、戦う人たちの思いは同じだったということがよくわかりました。
ただひたすら「母国のために」
だからこそ、戦争は絶対にしてはならないという思いが強くなりました。
同じように国を愛し、等しく覚悟を持って戦った日米の男たち…何が、彼らの勝敗を分けたのか?
日本の運命を決めた3日間の海戦の全貌が今明かされます。
迫力ある戦闘シーンはぜひ映画館の大スクリーンでご堪能下さい。

『ミッドウェイ』

9/11 (金) TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー

公式サイト:http://midway-movie.jp/

監督・製作:ローランド・エメリッヒ 脚本:ウェス・トゥーク 製作:ハラルド・クローサー
キャスト:エド・スクライン、パトリック・ウィルソン、ルーク・エヴァンス、アーロン・エッカート、豊川悦司、浅野忠信、國村隼、マンディ・ムーア、デニス・クエイド、ウディ・ハレルソン
2019年/アメリカ/カラー/上映時間:2時間18分/配給:キノフィルムズ|木下グループ
Midway ©2019 Midway Island Productions, LLC All Rights Reserved.

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