番組でご紹介した作品をブログでも味わって頂く「サンデー早起キネマ」
今週からレギュラーに戻って毎週更新しますね。
コロナウイルス感染拡大防止のため休館していた映画館が始動しました!
館内の消毒や換気の徹底、三密回避など様々な感染予防対策がとられています。
私たちも手洗い・うがいとマスク・咳エチケットなどを徹底して、楽しみましょう。
記念すべき復活第一回は…バレエの舞台を収録した作品
『マシュー・ボーン IN CINEMA/ロミオとジュリエット』
イギリス・バレエ界の鬼才、マシュー・ボーンといえば、男性スワンが躍る新解釈版「白鳥の湖」でバレエ界に新風を巻き起こした演出・振付家。
今回の舞台は、“マシュー・ボーン史上、最も知的で、セクシーで、心震わせる傑作”と謳われています。
時代を超えて語り継がれてきたシェイクスピアの伝説的古典「ロミオとジュリエット」を巨匠セルゲイ・プロコフィエフの名曲に乗せてコンテンポラリー・バレエに大胆にアレンジした完全な新演出版です。
舞台は、今からそう遠くない近未来。
反抗的な若者たちを矯正する教育施設ヴェローナ・インスティテュート。
入所者は男女別に分断され接触は禁止、厳しい監視下で自由を奪われて暮らしています。
ジュリエットは暴力的な看守のティボルトから目を付けられ、おびえていました。
ある日、有力政治家の息子ロミオが、両親に見放され、施設に入所してきます。
その後開かれたダンスパーティーで二人は出逢ってしまうのです。
瞬時に恋に落ちた二人は、看守の目を盗んで逢瀬を重ね、愛を誓います。
しかし、幸せもつかの間、酒に酔った看守のティボルトが突然銃を振りかざして現れ、若者たちと乱闘の末、仲間の一人マキューシオが命を落としてしまいます。
怒りに燃えるロミオとジュリエット、そして仲間たちはティボルトに立ち向かいますが、さらなる悲劇が、彼らを待ち構えていました…。
反抗的な若者たちの矯正施設…かなり斬新な設定ですよね。
私は何の知識もなく見てしまったので、その設定がわかるまでにちょっと時間がかかってしまいました。
もちろんバレエですからセリフはありませんしね。
このブログを読んでからご覧になれば、すぐにマシュー・ボーンの世界に入り込めますよ。
とても見ごたえのある素晴らしい作品です。
ロミオとジュリエットという悲劇の物語が持つ普遍性…設定を変えるとこんなにも違った物語になるんですね。
シェイクスピアの古典とマシュー・ボーンの斬新さの化学反応に大感動です。
全身で性格や感情を表現するダンサーたちもホントに素敵!
映画館の大スクリーンで心躍る音楽と迫力のバレエの舞台をご堪能下さい。
『マシュー・ボーン IN CINEMA/ロミオとジュリエット』
6月5日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
公式サイト:mb-romeo-juliet.com
【プロダクション】演出・振付:マシュー・ボーン/舞台・衣装デザイン:レズ・ブラザーストン/照明:ポール・コンスタンブル/音響:ポール・グルースイス/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
【出演】ロミオ:パリス・フィッツパトリック/ジュリエット:コーデリア・ブライスウェイト/ティボルト:ダン・ライト/マキューシオ:ベン・ブラウン/バルサザー:ジャクソン・フィッシュ
撮影場所:サドラーズ・ウェルズ劇場/撮影時期:2019年/上映時間:91分
提供:MORE2SCREEN
配給:ミモザフィルムズ
配給・宣伝協力:dbi inc.
後援:ブリティッシュ・カウンシル
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