番組でご紹介した作品をブログでも味わって頂く「サンデー早起キネマ」
今回は、全く考え方の違う人々の姿をユーモラスに描いた最高のコメディ
『最高の花婿 アンコール』
フランスの作品です。
4年前に前作「最高の花婿」が公開されて日本でもヒットしましたから、覚えている方もいらっしゃいますよね。
フランスのロワール地方に住む敬虔なカトリック教徒でカチコチ保守的なクロードとマリー夫妻には、4人の娘がいます。
なんとそれぞれ、アラブ人、ユダヤ人、中国人、コートジボワール人と結婚！
一気に多国籍ファミリーになってしまったのです。
文化の違いから起こるバトルをユーモアたっぷりに描いた作品は、世界145か国で公開され、大ヒットしました。
さらにパワーアップした今回は、多国籍一家にどんな騒動が持ち上がるのでしょうか？
定年退職した一家のお父さんクロードは、地元の作家を研究し本を記すという趣味に没頭しています。
家族が何より大切なお母さんマリーは、もうすぐ4女に生まれる孫を心待ちにしていました。
ところが、そんな平穏で幸せな毎日が、突如として終わりを告げることに！
4人のお婿さんたちがパリの暮らしで受ける“異文化ハラスメント”に耐えきれず、故郷の国や他国に引っ越したいと言い出したのです。
家族がバラバラになってしまうことに耐えられないマリーは、ある作戦を思いつき、早速実行することに…
一方、コートジボワールから4女の婿のお父さんがやってくるのですが、一家を巻き込むとんでもない事件が起きてしまうのです！
いや～、笑った笑った…おなかが痛くなりました。単純に面白いです。
普通だったらいちいち目くじらを立てて紛争に発展してしまいそうなことでも、“明るく笑い飛ばせる！ユーモアがあれば、戦争なんて起きないんじゃないか”とさえ思えます。
いがみ合っているのがばかばかしくなるほどハッピーにしてくれる映画です。
世界が小さくなっていることを実感するこの頃、この作品のユーモアが、少しでも欝々とした気分を吹き飛ばしてくれるといいなと切に願います。
『最高の花婿 アンコール』
3月27日（金）よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開
公式サイト：http://www.cetera.co.jp/hanacore/
© 2018 LES FILMS DU PREMIER – LES FILMS DU 24 – TF1 FILMS PRODUCTION
監督：フィリップ・ドゥ・ショーヴロン『最高の花婿』
脚本：フィリップ・ドゥ・ショーヴロン、ギィ・ローラン
出演：クリスチャン・クラヴィエ、シャンタル・ロビー、メディ・サドゥアン、アリ・アビタン、フレデリック・チョウ、ヌーム・ディアワラ、フレデリック・ベル、ジュリア・ピアトン、エミリー・カーン、エロディー・フォンタン、パスカル・ンゾンジ、サリマタ・カマテ、タチアナ・ロホ、クローディア・タグボ
YEBISU GARDEN CINEMA 5周年記念作品
原題：Qu’est-ce qu’on a encore fait au bon Dieu?／98分／2018年／フランス／フランス語／日本語字幕：横井和子
配給：セテラ・インターナショナル
