11月18日(日)放送の番組では、日本歯科医師会会長・堀憲郎さんをお迎えして
「子供の歯のケア」についてお伺いしました。
淵澤:わたしも子供が出来た時に頂きました「母子手帳」。
母子手帳には「2歳ぐらいが虫歯の出来やすい時期」と書かれています
堀: 母子健康手帳は、妊娠から出産、
そして子供の成長段階のそれぞれのステージに於いて、
いろいろな視点からの助言が詰まった貴重な手引き書です。
母子健康手帳にはこの虫歯のできやすい「2歳頃」に、
「おやつの回数を決める、仕上げみがきをする、
フッ化物塗布を行うことによりむし歯を予防することができます。」
というように書かれています。
「仕上げ磨き」は繰り返し記載があり、重要な点です。
こどもの虫歯は間違いなく減っている一方で、多い子供もいます。
フッ化物応用で虫歯を減らす効果は明白で、WHOも推奨しています。
日本歯科医師会は厚労省とも推進を図っていて、
自治体の事業としても取り組んでいるところも多いので、
詳しいことは地域の歯医者さんにお尋ね頂ければと思います。
また手帳だけではカバーできないいろいろな心配があるはずで、
いつでも専門家である歯科医師に相談して欲しいと思います。
淵澤:また母子手帳には妊婦歯科健診についても記載されています。
妊娠中の口腔健康管理についても、お聞かせください。
堀: 母子健康手帳には「むし歯や歯周病などの病気は妊娠中に
悪くなりやすい。歯周病は早産(低体重児出産)等の原因となることが
ある」と書いてあります。
自見:これ意外と、知られていませんよね。
堀: 妊娠中や出産後、歯科でのチェックを勧めています。
妊娠性歯肉炎とも呼ばれる、
妊娠によるホルモンバランスの変化等で、それまでと同じ口の
手入れをしていても歯肉炎になることもあります。
適切な処置とアドバイスがあれば大丈夫なので、妊娠時、
出産後の歯科医院でのチェックをしっかり行って欲しいと思います。
また日本歯科医師会ホームページに
妊娠時に見られやすい歯や口の症状と対策が書かれて
いますのでご覧頂ければと思います。
自見:最後に、番組を聴いているラジオの前の子育て中のパパやママへ。
メッセージお願いします!
堀: 私たち歯科医療に携わる者は妊産婦歯科健診等を通じて、
胎児の段階から生涯に亘る口腔の健康管理の充実を目指しています。
この青い地球に生まれて、
宇宙よりも大きな夢と可能性を持っている命を
日本の社会全体で歓迎できる環境をしっかり作っていきましょう。