• Facebook
  • Twitter
  • LINE

教育評論家で子育て評論家の石川幸夫さん。お母さんの言葉「母国語」で子供は心を作る

  • LINEで送る

9月4日(日)の放送では教育評論家で子育て評論家の石川幸夫さんに「母国語教育」について伺いました。

自見  石川さんはおよそ17年前に、ロンドンで地元の小学生に
    「国語」の授業をされたそうですね。

石川  日本人教師3人がそれぞれのやり方で教えました。
    ひとりは日本の昔話を英語で話す。
    ひとりは折り紙をやってみる。
    そして私は、漢字を教えました。

自見  日本語の漢字の意味がイメージで入ってくるから、
    喜んだでしょうね。
    
石川  おっしゃる通りです。
    漢字は象形文字ですから、
    子供たちのイメージが湧きやすいんですね。
    私が驚いたのが、日本の子供よりもロンドンの子供たちは
    好奇心が旺盛なんです。
    目を輝かせて、こっちを見るんです。
    「雨」や「木」などの漢字を教えました。
    そこから発想して、子供たちはどんどん手を挙げるんです。
    興味深かったです。
    そして漢字が分かってきて、
    「人」と「木」で、「休む」を理解してくれたんです。

自見  それは面白いですね!
    そしてその授業を通じて、石川さんも
    英語教育における「母国語教育」の重要性に気付いたそうですね。

石川  そうです。その子供たちはボキャブラリーが異常に多かったですね。
    私たちの調査では、語彙数=成績なんです。
    例えば、小学1年生で語彙数トップの子供は7000あるんです。
    最下位の子供は2000しかないんです。
    この差はとても大きいです。
    英語の授業で中学生は1200~1500の英単語を覚えます。
    それと同じぐらい漢字も覚えなくてはいけない。
    つまり語彙数が少ない子供は、英語教育も厳しいです。
    母国語を学ばないと、それ以上には外国語は伸びません。
   
自見  まず基本となる自分の国の言葉が重要ということですね。
    そしてお母さんが子供に言葉を教えることが大事だそうですね。

石川  言葉は0歳~3歳までの間に、
    お母さんの言葉「母国語」が、赤ちゃんの心を作ります。
    そして心に、お母さんの言葉が入って、
    その言葉は記憶力に繋がります。
    私たちの記憶は3歳から残ります。
    それは完全に「言葉」が間に入っているからです。
    お母さんの言葉「母国語」は、とても大事なんです。

ニッポン放送の番組一覧

他の番組を見る >