5月29日(日)の放送ではタレントで俳優の奥山佳恵さんに「子育て」について伺いました。
尾木 奥山さんがご結婚されたのは26歳の時。
ご主人とは初対面で、感じるものがあったそうですね。
奥山 そうなんですよ（笑）
これまでの人生で、あまりなかったことなんですけど・・・。
逢って5分後には人生相談していました。
ロマンティックな言い方をすると、前世があったなら
恋人というよりも双子というぐらい、気が合ったんです。
そして半年後に、彼の方から「付き合おう」と言ってもらいました。
その日から、今日（こんにち）まで、私たち、離れたことがないんです。
淵沢 素敵！
奥山 一緒にいて苦じゃないんですよね。双子のような、空気のような存在です。
淵沢 ご結婚された翌年の2001年に、ご長男「空良（そら）」君を出産されました。
尾木 「子育て」がイメージと違ったそうですね。
奥山 私自身、両親が共働きで、お祖母ちゃんに育ててもらいました。
子育てのイメージが全くわかなくて・・・。
何も考えずに出産してしまったんです。
産んでからスタートということを、産んだ後、知りました。
淵沢 私もそうでした。
奥山 背負うもの、覚悟がなかったんです。
友達も、出産経験のある子がいなくて。
両親が共働きなので里帰りすることも出来ず。
主人は仕事なので、赤ちゃんと私が二人きり。
大げさなようですけど、窓の外を歩いている人が
遠くの星にいるような。
すごく遠い世界にいる人のような感じがして。
私は二度と下界に戻れない感じがしました。
尾木 それほど、大きな壁を感じられた？
奥山 今思えば、洋服を着て外に出ればいいんですけど。
勝手に私が外に行けないと、思っちゃったんですよね。
育児本ばかり頼ってしまって。
当時、日光浴のさせ方というのがあって。
タオルケットを使って5分ずつ、日光にあてて・・・。
その本通りにやったら、どんどん子育てが辛く感じてしまって。
授乳も。15分ずつ左右バランスよくと書いてあったので、
デジタル時計を使って、その通りにやりました。
今、思うと適当でいいのに。
だけど、その適当が分からなくて。
捌け口もなく。だから「育児ノイロー」の「ー（棒）」ぐらいまでいきました。
楽しくなくて。笑うことも忘れて。
もしもそんな方がいらっしゃったら、あなただけじゃないと。
私もヘタでした！
尾木 産後うつにかかる方、3割ぐらいとも言われてますものね。
奥山 空気の入れ替えがヘタだったのかなと。
家も人も、空気の入れ替えって必要ですね。
