7月12日(日)の放送では小児科医で「小児科オンライン」代表の橋本直也さんに「小児科オンライン」「産婦人科オンライン」について伺いました。
淵澤 「小児科オンライン」についてお聞かせください。
橋本 スマートフォンのLINEから小児科医に直接相談できる、
医療相談サービスです。
淵澤 このようなサービスをやろうと思われたきっかけは?
橋本 私が子供病院で働いていた頃の出会いに遡ります。
ある晩、自分が救急外来を担当していました。
3歳の女の子が泣き止まないといって、救急車で運ばれてきました。
見てみると右足がパンパンに腫れていて。
レントゲンを撮ると骨折していました。
お母さんに「なぜ、こうなったんですか?」と尋ねると
「私がやりました」と。
非常に悲しいことに虐待の事例だったんです。
その時、お母さんも相当、追い詰められていました。
お母さんはどうして、こんなに追い詰められてしまったのか?
病院で待っているだけでは、なかなか手が届かない。
お母さん達の孤立とか不安とか、あるんじゃないかなと。
そこにリーチしていきたいという想いから始めました。
淵澤 橋本さんが始められたのが「Kids Public」というものなんですが
どういうサービスを提供される企業なんですか?
橋本 今、ふたつ事業を展開しています。ひとつは「小児科オンライン」
もうひとつは「産婦人科オンライン」です。
淵澤 今年の5月から、新型コロナ対策として「小児科オンライン」
「産婦人科オンライン」の無償提供を始められたそうですね。
お母さんたちからの新型コロナの相談、多いですか?
橋本 お子さんが熱が出て新型コロナを疑うご相談もあるんですけれども。
実は一番多かったのは、
新型コロナの時期なので、病院に行きたくないと。
なので、気になっている症状についての相談。
検診や定期の予防接種が延期になってしまっていて、
少し発達について不安があるとか。
元々、受けられていたものを受けられていないという
状況が生まれてしまったので、そこを少し補完するような相談が
多いです。