放送局・放送日時

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2019年10月21日
10月19日放送分はこちらからお聴きいただけます!

2019年10月17日
競泳界のレジェンド・河合純一さん (1)

今回のゲストは、競泳界のレジェンド・河合純一(かわい・じゅんいち)さんです。

 

河合さんは、1992年のバルセロナから2012年のロンドンまで、パラリンピック6大会に連続出場。金メダル5個を含む21個のメダルを獲得されました。

 

河合さんが水泳を始めたのは5歳の頃。

地元・静岡県浜松市は水泳が盛んな地域で、5歳にスイミングスクールに通い始め、学校に入ると水泳部で毎日毎日泳いでいたといいます。

町立の小学校でしたが室内の温水プールがあり、中学校にも50mプールがあったりと、スポーツをする上ではとても恵まれた環境だったそうです。

 

15歳までは0.1くらいの視力があったという河合さんですが、中学に入った頃から徐々に視力が下がりだし、中学3年でほとんど見えなくなったそうです。

小学・中学時代は、県大会や全国大会を目指す水泳選手でしたが、全盲になったことにより、自分の将来を考え、盲学校への進学を決めました。

小学生の頃から思い続けていた教師になりたいという夢を叶えるため、東京の筑波大学附属盲学校に入学。そこで障がい者スポーツに出合い、パラリンピックへの道が開かれました。

 

自身初のパラリンピックとなった、1992年のバルセロナ大会。

「刺激」と「衝撃」を受けたと振り返ります。

当時、国内での障がい者水泳大会というと、観客もほとんどいないし、日本選手権ですら25mのプールでしか泳げなかったそうです。

中学生が出場する県や地区の大会でも、ウォーミングアップするプールがあり、50mプールで試合するのが当たり前だった河合さんにとっては、そのギャップがショックだったのです。

しかし、バルセロナパラリンピックに行くと、その1か月前にオリンピック選手たちが泳いだ同じプールで泳げて、しかも、大勢の観客が応援してくれるなかで泳げることに喜びを感じたそうです。

「これが理想的というか、あるべき姿とまで思いました」

率直な当時の印象をこう話す河合さんにとって、この時の「衝撃」が、現在、東京2020大会の成功に向けて活動する“原動力”だといいます。

最後に、「僕が初めて見て感じた衝撃を、東京2020大会で初めて日本に来るいろいろな国の障がいのあるアスリートが感じて、自国に持ち帰ってほしい」と語っていました。

 

次回も、河合純一さんをゲストにお迎えしてお送りします。

どうぞ、お楽しみに!

2019年10月11日
フリーアナウンサー・久下真以子さん (2)

今回も、フリーアナウンサーの久下真以子(くげ・まいこ)さんをゲストに迎えてお送りしました。

 

久下さんが、アナウンサーになろうと思ったのは、大学生の頃。

中学、高校、大学とずっと一緒だった友達のお父さんが関西のテレビ局のアナウンサーで、阪神戦の実況をずっと担当されていたそうです。

そのお父さんとも仲が良く、アナウンサーという仕事を身近に感じていたといいます。

ある日「どうやったらアナウンサーになれるんですか?」と聞くと、返ってきたのは「アナウンススクールを紹介するから行ってみる?」という言葉。

二つ返事で「行きます!」と答えたそうですが、実際に行ってみるととても厳しかったそうです。

 

そうして念願が叶い、四国放送、NHK高知、NHK札幌で契約キャスターを務められました。

情報番組や報道番組を担当していたそうですが、高校野球や高校サッカーといったスポーツに携わることが増えていく中で、本能的に楽しいと思えたのがスポーツの仕事。

(スポーツはやりたいけど、アナウンサーになってもう3年が過ぎ25歳も越えたし…)と自分で限界を作ってしまっていたと振り返ります。

そんな時、ロンドンオリンピックのレポーターとして活躍するフリーアナウンサーの山岸舞彩さんを見て、(そういう道もあるんだ。狭き門かもしれないけど自分も東京に行ってスポーツを専門にしたアナウンサーを目指してみたい)とフリーアナウンサーになることを決心しました。

 

「スポーツに興味を持つのにいろいろな入り口があっていいと思う」という久下さんは”パラスポーツ好きの女性”を増やしていきたいといいます。

“イケメンパラアスリート”というキーワードがきっかけとなり、競技を知ってもらうということがあってもいいのではないかと力説します。

久下さんの個人的な好みとしては、アーチェリーの上山友裕選手、卓球の岩渕幸洋選手、車いすバスケットボールの鳥海連志選手を挙げました。

ちなみに、鈴木亮平さんの一押しのイケメンは、車いすバスケットボールの藤本怜央選手だそうです(笑)

 

いよいよ来年に迫った東京2020パラリンピック。

久下さんは、「東京2020大会はゴールではなくきっかけに過ぎない。私が目指すのは健常者も障がい者もみんな友達という社会。そのためにはまず、パラリンピックを見て障がい者のかっこいい姿を欲しい」と想いを込めました。

 

最後に、上をめざして進もうとする方に伝えたい“Going Upな一言“を伺いました。

『環境を言い訳にしない』

うまくいかない時に周りのせいばかりにしていたという久下さん。不平不満を言う前に自分はそこで何ができるかをまず考えなければいけないと思わせてくれた一言。車いすラグビーの池透暢選手の言葉からヒントを得たといいます。そして、腕に障がいがあるテコンドーの伊藤力選手からは「悩んでも腕が生えてくるわけではない。そうであれば今自分ができることを考える」という話を聞き、より言葉を心に留めるようになったそうです。

 

久下さんのリクエスト曲:いつかこの涙が / Little Glee Monster

高校サッカーのテーマソングになった曲。この曲を聴くと頑張る高校生たちの姿が目に浮かび、自分も負けていられないなという気持ちにさせてくれるそうです。

 

次回のゲストは、水泳界のレジェンド・河合純一さんです。

どうぞお楽しみに!