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オリンピック出場を決めた杉本さんの心を軽くした友人の言葉

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今回のゲストは、
ロンドンオリンピックの柔道女子78キロ超級で
銀メダルを獲得した、柔道家の杉本美香さんです!
お楽しみに!

 


今回は、杉本さんの『相棒』「こだわりの用具」に迫りたいと思います!

柔道家・杉本さんの相棒は・・・?
『ロンドン五輪の銀メダル』

−柔道って道具ってないですよね?
そうですね、ないですね。
−今日は銀メダルを持って来てもらったんですが、当時のロンドン五輪を振り返っていかがですか?
悔しかったです。(決勝の相手だったキューバ選手は)勝てる相手だったと思います。
でも、そのときのキューバの選手はすごく強かったです。

(開始早々で)組んだときに「あ!いつもと違うな」って感じました。
ちょっと怖いなって思ったんです。それで「戦い方を変えないと…」って考えているうちに、全てにおいて反応も、技をかけるタイミングも遅くなってしまったんです。

−ポイントが劣勢になって、時間が過ぎて行く中でどんな心境でした?
次は焦りになるんです。時間が無い、どうしようって思ったときに、技に入るのが雑になってしまったんです。
パニックでは無かったんですけど、”勝つ”じゃなくて”勝ちたい”、”負けたく無い”っていうマイナスになってるんです。焦りがすごくありました。
今でも覚えています。
そのときのことを考えるとガーって体が熱くなるんですけど、今でも決勝のビデオはフルで見れてないですね。
−悪夢だった?
いや、悪夢ではなくなりました。
オリンピックが終わって4年経って無いぐらいの時にイベントがあって、そのときにキューバの選手と会うことになったんです。
すごく嫌だったんですけど、このタイミングでこの話が来るってことは、何かあるんじゃ無いかって思って、そのイベントに参加したんです。

−彼女はなんと言っていましたか?
「ずっと負けている相手だったし、杉本は強いけど、私は絶対に勝ちたかった。私はあの試合でアドレナリンが出ていたけど、あのときの杉本も強かった。」って言ってくれたんです。
それを聞いたときに、お互い全力が出せたし、そういう風に思ってくれたんだって思ったときに、決勝の相手がキューバのオルティスでよかったなって思いました。
ここで2位だったっていうことで、勝ちも負けも経験しているので、指導するときに、負けた子の気持ちの方が気になるようになったんです。
そのときにかけてあげる言葉も考えて接するようにしてるので、今思えば2位でもよかったかなって思うようにしてます。

『フォトブック』
−応援メッセージや写真などを貼っているとのことですが、どういうときに使っているんですか?
「フォトブック」は、試合に行くときには絶対持って行っていて、前日に読み返すようにしていました。
レターブックには、いろんな人からもらった手紙。
前日に明日何をした方がいいのか。
この試合を迎えるにあたって、誰が関わってくれたのか、誰が応援してくれているのかっていうのを試合直前に読み返して試合に臨んでいました。

『テーピング』
−怪我が多かった杉本さん。テーピングは自分で巻いていたとか?
やっぱり人にやってもらった方がギュって締まったりするのでいいですけど。
どの試合にも巻いてくれる人がいるとは限らないじゃないですか?
全日本の合宿ではトレーナーさんがいるけど、普段の練習は巻いてくれない。
そうなってくると、どうしよう・・・って考えるんだったら、どんな状況でも対応できるように自分で巻こうって思うようになりました。
高校生の頃から自分で巻いていて、オリンピックの時も自分で巻いていました。
オリンピックの時は右膝の前十字靭帯が無い状態で試合出たんですけど(笑)
その時も自分でテーピングを巻いていましたね。
オリンピックでもし怪我をしたときに「あのとき自分で巻いてたらどうだったんだろう…」って思うんだったら普段通りの自分のテーピング、それで怪我したら仕方ないって。
それで、人のせいにしたくないんですよ。
自分で失敗したなら自分を怒ればいいんですけど、人を責めたくないっていうのがあるんですよね。


んな杉本美香さんに金子がより深掘りして聴いていくコーナー
『金子の深堀り!』

−たくさん試合をする中で組んだ瞬間に強いと思った選手は?
中国のトウ文選手ですね。
組んだときに「うわ!強っ!この人投げれるのかな?」みたいな感じでした(笑)
色んな自分の引き出しを引くんですけど、この人は何で転んでくれるんだろうって思いました。
−現役引退の理由は?
体がボロボロでした。
ほんとに「体にありがとう」って言いながら決断しました。
私は色んな人から笑顔に助けられたんです。
怪我して入院してるときも、みんなが笑顔でお見舞いに来てくれたんです。
笑顔を接してくれると、こっちも笑顔になる。
だから私も笑顔で色んな人を助けたいっていう思いがありますね。
−生まれ変わっても柔道がやりたい?
やりたいです。
多分、柔道をやってなくても色んなスポーツをやったと思うんですけど、私は柔道で成長させてもらいましたし、オリンピックに行きましたし、柔道でたくさんの仲間とか、柔道をすることで辛いことも多いんですけど、柔道で学べることとか、柔道で伝えたいこととか、いっぱいあるので苦しくても辛くてもまた柔道をやってると思います。


そんな杉本美香さんが今でも忘れられない言葉、大きなチカラになった言葉とは?
『自分らしくいればいいよ。』
これはオリンピック出場を決めた杉本さんが高校の同級生に言われた言葉。
念願のオリンピック出場を決めて、周囲からの期待に本来の自分を見失っていた杉本さん。
「自分ってこんなんでいいのかな?」そう悩む杉本さんに、
「何か言われた時に、面白くないのに笑っていたら、杉もっちゃんはそっちの方が気にするでしょ?だったら今、自分が思っている感情で自分らしくいれば良いんじゃないの?」
その仲間からのアドバイスを受けて「すごく軽くなりましたし、助けてもらいました。」と当時のエピソードを振り返った。


次回のゲストは、
元・中日ドラゴンズの正捕手で、
現在、野球解説者の谷繁元信さんです!
お楽しみに!


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